問題
重要な虚偽表示リスクの識別と評価は監査の過程で見直しを要することがある。この点に関する記述として、最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1監査の過程で当初の評価の基礎とした監査証拠と矛盾する監査証拠を入手した場合には、重要な虚偽表示リスクの評価を修正し、必要に応じてリスク対応手続の種類・時期・範囲を見直す
- 2一度評価した重要な虚偽表示リスクは、いかなる新証拠を入手しても監査終了まで変更してはならない
- 3重要な虚偽表示リスクの評価は監査計画段階で確定するため、監査の過程での見直しは監査基準上禁止されている
- 4重要な虚偽表示リスクの評価を見直す場合には、当初の監査計画を破棄し、監査を最初からやり直さなければならない
正解
1. 監査の過程で当初の評価の基礎とした監査証拠と矛盾する監査証拠を入手した場合には、重要な虚偽表示リスクの評価を修正し、必要に応じてリスク対応手続の種類・時期・範囲を見直す
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解説
監査基準委員会報告書315及び330によれば、重要な虚偽表示リスクの評価は暫定的なものであり、監査の過程で新たな監査証拠を入手した結果、当初の評価の基礎と矛盾する情報を得た場合には、監査人はリスク評価を修正し、それに応じてリスク対応手続の種類・時期・範囲を見直す必要がある。リスク評価は監査を通じて継続的に更新される性質を有する。したがって「いかなる新証拠を入手しても監査終了まで変更してはならない」はリスク評価の暫定性・継続的更新の要請に反し誤りである。リスク評価は監査計画段階で暫定的に行い監査の過程で見直すものであるから、「監査計画段階で確定し監査の過程での見直しは禁止されている」は誤りである。評価の見直しは必要な範囲でリスク対応手続を修正すれば足りるものであって、「監査計画を破棄し監査を最初からやり直さなければならない」は過大で誤りである。
一問一答
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