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監査論難易度: 2026年度

公認会計士 過去問監査論 第207問

問題

財務諸表監査における不正に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 ア.監査人は,被監査会社の経営者に対して,その会社に影響を及ぼす不正の疑いを把握しているかどうかを質問する。これに対する回答に疑義があると判断した場合,監査人は,監査役等に対して同様の質問を実施することで,経営者の回答を否定する監査証拠を入手しなければならない。 イ.監査人は,経営者による内部統制の無効化のリスクが低いと評価した場合,総勘定元帳に記録された仕訳入力や総勘定元帳から財務諸表を作成する過程における修正についての適切性を検証するための監査手続を省略することができる。 ウ.監査人が,財務諸表全体レベルの不正による重要な虚偽表示リスクに対する全般的な対応を決定する際に実施することを要求される事項には,被監査会社が採用している会計方針について,経営者による利益調整に起因する不正な財務報告の可能性を示唆しているかどうかの評価も含まれる。 エ.監査人は,識別した虚偽表示について経営者が関与していると判断した場合には,当該リスクに対応する監査手続の種類,時期及び範囲への影響を再評価するとともに,入手済みの監査証拠の証明力について第三者による共謀の可能性も検討しなければならない。これらの再評価及び検討は,監査人が識別した虚偽表示の重要性に関係なく実施しなければならない。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

6. ウエ

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解説

正解は「ウエ」(正しいものの組合せ)。ア=誤り。監査人は経営者に不正の疑いの把握について質問し、監査役等にも質問を行うが、それは経営者の回答を補完し多面的に情報を得るためであり、「経営者の回答を否定する監査証拠を入手しなければならない」という要求はない。イ=誤り。仕訳入力や総勘定元帳から財務諸表を作成する過程の修正の適切性を検証する手続(仕訳テスト等)は、経営者による内部統制無効化リスクの評価水準にかかわらず実施しなければならず(監基報240)、省略できない。ウ=正しい。財務諸表全体レベルの不正リスクへの全般的な対応には、企業が採用している会計方針の選択及び適用が、経営者による利益調整に起因する不正な財務報告の可能性を示唆していないかどうかの評価が含まれる(監基報240)。エ=正しい。識別した虚偽表示に経営者が関与している場合には、虚偽表示の重要性にかかわらず、リスク評価と監査手続の種類・時期・範囲への影響を再評価し、入手済みの監査証拠の証明力についても共謀の可能性等を含めて再検討しなければならない(監基報240)。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅱ回短答式試験 監査論 問題7)

一問一答

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