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財務会計論難易度: 2025年度

公認会計士 過去問財務会計論 第282問

問題

A社の当期の決算において,次のように損益計算書(一部のみ表示)が作成されたが,その後,以下の〔判明した事項〕①~③について修正をすべきことが判明した。これらの項目について修正を行うとき,A社の損益計算書における(ア)営業利益への影響額および(イ)経常利益への影響額の正しい組合せとして最も適切なものの番号を一つ選びなさい。 損益計算書(単位:百万円)
科目金額
売上高5,000
売上原価3,000
売上総利益2,000
販売費及び一般管理費600
営業利益1,400
営業外収益50
営業外費用250
経常利益1,200
特別損失300
〔判明した事項〕 ① 通常の販売目的で保有する商品について,収益性の低下による簿価切下額100百万円を売上原価に含めていたが,そのうち60百万円は臨時の事象に起因し,かつ金額も多額であると認められた。 ② 売掛金の期末残高800百万円と,営業外の取引に基づく貸付金の期末残高400百万円に対し,2%の貸倒れを見積もったが,その際,貸倒引当金の繰入額を全て販売費及び一般管理費に計上していた。なお,決算整理前の貸倒引当金勘定の残高はなかった。 ③ 商品100百万円を仕入れた際,「代金を10日以内に支払う場合には3%を減額する」という条件が提示された。その後,仕入日の翌日に代金を支払ったが,その代金の減額分を仕入高から控除していた。なお,当該商品は,当期中に払い出されている。

選択肢

  1. 1(ア)65百万円増加・(イ)影響額なし
  2. 2(ア)65百万円増加・(イ)60百万円増加
  3. 3(ア)81百万円増加・(イ)影響額なし
  4. 4(ア)81百万円増加・(イ)63百万円増加
  5. 5(ア)105百万円増加・(イ)60百万円増加
  6. 6(ア)105百万円増加・(イ)63百万円増加

正解

2. (ア)65百万円増加・(イ)60百万円増加

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解説

正解は「(ア)65百万円増加・(イ)60百万円増加」。①簿価切下額100百万円のうち60百万円は臨時の事象に起因し金額も多額であるため、売上原価ではなく特別損失に計上する。売上原価が60百万円減少するため営業利益・経常利益ともに+60百万円。②貸倒引当金繰入額のうち営業外の貸付金400百万円×2%=8百万円は営業外費用に計上すべきものである。販売費及び一般管理費が8百万円減少して営業利益+8百万円、営業外費用が8百万円増加するため経常利益への影響はない。③仕入割引100×3%=3百万円は仕入高の控除ではなく営業外収益(仕入割引)に計上する。仕入高(売上原価)が3百万円増加して営業利益△3百万円、営業外収益が3百万円増加するため経常利益への影響はない。したがって(ア)営業利益=+60+8-3=65百万円増加、(イ)経常利益=+60百万円増加。(出典: 令和7年公認会計士試験 第Ⅱ回短答式試験 財務会計論 問題12)

一問一答

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