公認会計士に戻る
監査論難易度: 2025年度

公認会計士 過去問監査論 第221問

問題

財務諸表監査に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 ア.監査上の重要性は,財務諸表の虚偽表示の認識に影響を及ぼすものであり,重要性の基準値の設定における判断は,監査人の判断に影響を与えると合理的に見込まれるか否かに対して行われる。 イ.利害の対立,影響の重大性,情報の複雑性,遠隔性という条件のいずれか一つが存在する場合,情報利用者は独立の第三者による監査を必要と考える。 ウ.監査報告書の機能の一つである情報提供機能は,監査人が財務諸表利用者にとって重要と判断した情報を提供するものである。これは,監査人が独自に重要であると判断した新たな情報を監査人の責任のもとで提供するのではなく,二重責任の原則に抵触しない範囲で行われる。 エ.財務諸表監査が原則として試査に基づいて行われる理由の一つとして,財務諸表監査の目的に関する社会的合意が形成されていることが挙げられる。社会的合意の内容は,財務諸表監査が財務諸表に全体として重要な虚偽表示がないことを確かめるということである。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

6. ウエ

詳しい解説を見る

解説

正解は「ウエ」(正しいものの組合せ)。ア=誤り。監査上の重要性は、財務諸表の虚偽表示が「財務諸表利用者」の経済的意思決定に影響を与えると合理的に見込まれるか否かという観点から判断されるものであり(監基報320)、監査人の判断に影響を与えるか否かで判断するのではない。イ=誤り。利害の対立、影響の重大性、情報の複雑性、遠隔性は、これらの条件が相まって存在することによって独立の第三者による監査の必要性が生じると説明されるものであり、いずれか一つの存在で必要とされるという記述は適切でない。ウ=正しい。監査報告書の情報提供機能(監査上の主要な検討事項の記載等)は、監査人が独自に重要と判断した新たな情報を監査人の責任で提供するものではなく、経営者が財務諸表の作成責任を負い監査人が意見表明責任を負うという二重責任の原則に抵触しない範囲で行われる。エ=正しい。財務諸表監査が原則として試査に基づいて行われる理由の一つとして、監査の目的が財務諸表に全体として重要な虚偽表示がないことを確かめることにあるという社会的合意の存在が挙げられる。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅰ回短答式試験 監査論 問題1)

一問一答

5科目1,000問を科目別に学習

監査論の関連問題

この調子で演習を続けよう

スキマ資格では会計士の全1690問を分野別・難易度別に体系的に学習できます。公認会計士試験は財務会計論・管理会計論・監査論・企業法の短答式科目に租税法を加えた体系で構成されます。受験資格は不要で、簿記や税理士学習からのステップアップにも向いています。