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財務会計論難易度: 2025年度

公認会計士 過去問財務会計論 第253問

問題

次の〔資料〕に基づき,A社の市場販売目的のソフトウェアに関する当期の償却費の金額として最も適切なものの番号を一つ選びなさい。なお,計算過程で端数が生じる場合,千円未満をその都度四捨五入すること。 〔資料〕 1.A社は3月決算であり,当期はX6年3月期(X5年4月1日~X6年3月31日)である。 2.A社は,前々期に市場販売目的のソフトウェア(製品名:Z)の開発を開始し,前期首から販売を開始している。なお,A社は,製品Z以外に市場販売目的のソフトウェアの開発および販売を行っていない。 3.製品Zに関する情報は,以下のとおりである。 ⑴ 発生した制作費に関する事項 前々期に発生した製品Zの総制作費は108,000千円であった。このうち,最初に製品Zの製品マスターを完成させるまでに発生した制作費は72,000千円であり,製品マスターの完成後に発生した制作費は36,000千円である。 ⑵ 製品Zに関するソフトウェア資産の償却に関する事項 A社は,製品Zの販売可能期間を3年間と見込んでおり,見込販売数量に基づいて償却する方法を採用している。製品Zの販売を始めた前期首時点におけるその見込販売数量およびその後の販売実績は以下のとおりであった。
区分X5年3月期X6年3月期X7年3月期
見込販売数量70個120個60個
実績販売単価500千円500千円
実績販売数量70個120個
競合他社がX6年3月末に製品Zと同種の新製品を発売したため,A社はX7年3月期の期首において,X7年3月期の見込販売単価を300千円,見込販売数量を20個と変更することを決定した。なお,各期の見込販売数量に基づいて行う償却は,各期の期首時点の見込販売数量を合理的なものとして計算する。また,各期の見込販売数量に基づいて償却を行った結果,未償却残高が翌期以降の見込販売収益の額を上回った場合には,当該超過額を各期の償却費に含めるものとして計算する。

選択肢

  1. 116, 000 千円
  2. 217, 280 千円
  3. 318, 000 千円
  4. 419, 920 千円
  5. 542, 000 千円
  6. 645, 840 千円

正解

3. 18, 000 千円

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解説

正解は「18,000千円」。市場販売目的のソフトウェアは、最初に製品化された製品マスターの完成までの制作費72,000千円は研究開発費として費用処理し、製品マスター完成後の制作費36,000千円をソフトウェアとして資産計上する。見込販売数量に基づく償却額と残存有効期間(3年)に基づく均等配分額のいずれか大きい額で償却する。①前期(X5年3月期):見込販売数量に基づく償却=36,000×70個/(70+120+60)=10,080千円、均等配分額=36,000÷3年=12,000千円→大きい12,000千円。未償却残高=24,000千円。②当期(X6年3月期):期首の見込販売数量に基づく償却=24,000×120個/(120+60)=16,000千円、均等配分額=24,000÷2年=12,000千円→16,000千円。償却後の未償却残高=8,000千円。③翌期の見込販売収益=見込販売単価300千円×見込販売数量20個=6,000千円であり、未償却残高8,000千円がこれを上回るため、超過額2,000千円を当期の償却費に含める。当期償却費=16,000+2,000=18,000千円。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅰ回短答式試験 財務会計論 問題18)

一問一答

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