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財務会計論難易度: 2025年度

公認会計士 過去問財務会計論 第254問

問題

当社(決算は年1回,決算日は3月31日)における次の〔資料〕にある取引について,「金融商品に関する会計基準」および「金融商品会計に関する実務指針」,ならびに「外貨建取引等会計処理基準」および「外貨建取引等の会計処理に関する実務指針」で認められている下記のア~ウの三つの方法に従って処理をした場合,取引実行日(X1年4月30日)において仕入勘定の借方および貸方に記帳される金額として,正しいものには〇,誤っているものには×を付すとき,〔取引実行日において仕入勘定の借方および貸方に記帳される金額〕の正誤の組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。なお,税効果は考慮しない。 ア.直先差額を期間配分しない振当処理 イ.直先差額を期間配分する振当処理 ウ.繰延ヘッジ 〔資料〕 1.当社は,X1年4月末に予定されている20,000ドルの商品の輸入取引について,X1年2月1日に,この取引をヘッジするため,代金決済の予想時期であるX1年5月31日を決済期日とする20,000ドルの為替予約を行った。 2.上記1.の輸入取引は実行される可能性が極めて高いものであり,ヘッジ会計の要件も満たしている。 3.X1年4月30日に予想と同額の20,000ドルの商品の輸入取引が実行され,X1年5月31日に為替予約と輸入代金が決済された。 4.為替相場は次のとおりである。なお,②はX1年5月31日を決済期日とする先物為替相場である。
時点①直物為替相場②先物為替相場
為替予約日(X1年2月1日)1ドル=148円1ドル=147円
決算日(X1年3月31日)1ドル=151円1ドル=150円
取引実行日(X1年4月30日)1ドル=153円1ドル=152円
決済日(X1年5月31日)1ドル=154円1ドル=154円
〔取引実行日において仕入勘定の借方および貸方に記帳される金額〕
方法借方貸方
ア.直先差額を期間配分しない振当処理2,940,000円0円
イ.直先差額を期間配分する振当処理2,945,000円5,000円
ウ.繰延ヘッジ3,060,000円100,000円

選択肢

  1. 1ア〇・イ〇・ウ×
  2. 2ア〇・イ×・ウ〇
  3. 3ア×・イ〇・ウ〇
  4. 4ア〇・イ×・ウ×
  5. 5ア×・イ〇・ウ×
  6. 6ア×・イ×・ウ〇

正解

2. ア〇・イ×・ウ〇

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解説

正解は「ア〇・イ×・ウ〇」。ア=〇。直先差額を期間配分しない振当処理では、予定取引を為替予約相場(147円)により円貨額を確定させる処理を行うため、取引実行日の仕入は20,000ドル×147円=2,940,000円で計上され、仕入勘定の貸方への記帳はない。表の金額(借方2,940,000円・貸方0円)は正しい。イ=×。直先差額を期間配分する振当処理では、取引実行日に外貨建仕入を直物相場153円で3,060,000円計上した上で、直々差額(予約日の直物148円と取引実行日の直物153円の差5円×20,000ドル=100,000円)を仕入に振り当て(仕入の貸方100,000円)、直先差額(予約日の直物148円と予約相場147円の差1円×20,000ドル=20,000円)は予約日から決済日までの期間にわたって配分する。表の金額(借方2,945,000円・貸方5,000円)とは一致しない。ウ=〇。繰延ヘッジでは、取引実行日の仕入は直物相場153円で3,060,000円を計上し、予約日から取引実行日までの為替予約の評価差額(先物相場147円→152円、5円×20,000ドル=100,000円)を繰延ヘッジ損益から仕入に振り替えて仕入の貸方に100,000円を記帳する。表の金額は正しい。したがって正誤の組合せはア〇・イ×・ウ〇である。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅰ回短答式試験 財務会計論 問題19)

一問一答

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