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管理会計論難易度: 2026年度

公認会計士 過去問管理会計論 第204問

問題

標準原価計算に関する次の記述のうち,原価計算の理論および我が国の「原価計算基準」に照らして正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 ア.我が国の「原価計算基準」によれば,標準原価は,予算とくに見積財務諸表の作成に,信頼しうる基礎を提供する。ここでいう標準原価とは,製品単位当たりの標準原価である原価標準を意味する。また,原価予算編成の基礎として用いられる原価標準として,正常原価が利用される。 イ.製造指図書別の原価計算を行う場合,原価要素の実際投入量が標準投入量を超えるときには,直ちにこの超過量を標準原価差異として把握する方法が適用される。この差異把握方法をインプット法という。インプット法と結びつくシングル・プランを採用すると,すべての原価差異がインプット時に把握される。 ウ.原価標準は,技術部門が製品や製造工程について詳細な統計的,科学的調査を行い,その結果に会計記録から得られた過去の経験を加味して設定される。特許権使用料,外注加工賃,特殊機械の賃借料等を直接経費として計上する場合,契約条件が直接経費標準を設定する上での基礎となる。 エ.使用材料,製造方法等を標準化しなければ,原価標準を設定することができない。したがって作業条件を標準化する際,より有利な作業条件の可能性を探求することもあり,この場合には原価低減が行われる。そして,製造現場の管理者たちの目標を設定し,原価目標達成意欲を奮い起こさせる管理は,事前原価管理と呼ばれる。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

6. ウエ

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解説

正解は「ウエ」(正しいものの組合せ)。ア=誤り。標準原価が予算とくに見積財務諸表の作成に信頼しうる基礎を提供することは正しい(原価計算基準40)。しかし予算編成の基礎として用いる標準原価としては、実際の操業状態や現状の能率水準を反映した現実的標準原価(当座標準原価)が適するとされ、「正常原価が利用される」と断定する点が誤り(正常原価は経済状態の安定を条件に棚卸資産価額の算定に最も適するとされる)。イ=誤り。実際投入量が標準投入量を超えたときに直ちに超過量を差異として把握する方法をインプット法ということ自体は正しいが、シングル・プランを採用しても「すべての」原価差異がインプット時に把握されるわけではない。例えば製造間接費の予算差異・操業度差異は実際発生額が集計される月末等に把握される。ウ=正しい。原価標準は技術部門による科学的・統計的調査に会計記録から得られた過去の経験を加味して設定され、特許権使用料・外注加工賃・特殊機械の賃借料等を直接経費とする場合には契約条件が直接経費標準設定の基礎となる。エ=正しい。原価標準の設定には使用材料・製造方法等の標準化が前提となり、作業条件の標準化に際してより有利な作業条件を探求すれば原価低減が行われる。また目標を設定して原価目標の達成意欲を高める管理は事前原価管理と呼ばれる。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅱ回短答式試験 管理会計論 問題4)

一問一答

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