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管理会計論難易度: 2026年度

公認会計士 過去問管理会計論 第203問

問題

当社では,買収により新たに子会社となったX社の原価計算方法を再検討した結果,製品Aを生産する第1工場においては工程別総合原価計算を,製品Bおよび製品Cを生産する第2工場においては組別総合原価計算を採用することとした。次の〔資料〕に基づき,X社の原価計算方法に関するア~エの記述のうち,原価計算の理論および我が国の「原価計算基準」に照らして正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 〔資料〕各工場の製造工程の概要 第1工場 鋼板を切削加工し組立を行って製品Aを生産している。製造工程は第1工程(切削加工)と第2工程(組立)からなり,第1工程での加工作業が終了後,すべての工程完成品は第2工程に振り替えられる。 第2工場 同じ設備を用いて成形加工を行い仕様の異なる製品Bおよび製品Cを生産している。製造工程は成形加工を行う単一工程であり,一定数量の製品Bを生産した後,金型を交換する段取り替えを行って製品Cを生産している。製品ごとに実際の直接材料消費量と直接作業時間の測定を行っている。 ア.第1工場および第2工場の原価計算方法は,いずれも継続製造指図書に基づき,一期間における投入量について総製造費用を算定し,これを期間投入量に集計することによって完成品総合原価を計算する点において共通する。 イ.第1工場では,累加法による工程別総合原価計算を採用する。第1工程から第2工程に振り替えられる工程完成品の原価は予定原価をもって計算し,前工程費として第2工程の製造費用に加算する。 ウ.第2工場では,組別総合原価計算を採用する。直接材料費と直接労務費を組直接費とし,製造間接費を組間接費として処理する。組間接費は実際直接作業時間により各組に配賦する。 エ.第1工場で,工程間に振り替えられる工程完成品の価額を予定原価をもって計算することにより生じた振替差異は,我が国の「原価計算基準」にしたがって,予定原価が不適当な場合を除いて,原則として当年度の売上原価と期末におけるたな卸資産に科目別に配賦する。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

4. イウ

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解説

正解は「イウ」(正しいものの組合せ)。ア=誤り。総合原価計算は継続製造指図書に基づき一期間における「生産量」について総製造費用を算定し、これを「期間生産量に分割負担させる」ことによって完成品総合原価を計算するものである(原価計算基準21)。「投入量について算定し期間投入量に集計する」という記述は基準の定義と異なる。イ=正しい。累加法による工程別総合原価計算では、工程間に振り替えられる工程製品の計算は予定原価又は正常原価をもってすることができ(原価計算基準25)、前工程費として次工程の製造費用に加算する。ウ=正しい。組別総合原価計算では一期間の製造費用を組直接費と組間接費とに分け、組直接費は各組に賦課し、組間接費は適当な配賦基準により各組に配賦する(原価計算基準23)。第2工場では製品ごとに直接材料消費量と直接作業時間を測定しているため、直接材料費・直接労務費を組直接費とし、製造間接費を実際直接作業時間で配賦する処理は適切である。エ=誤り。予定原価による工程間振替から生じた振替差異は、原則として当年度の売上原価に賦課し、予定原価が不適当なため比較的多額の差異が生じた場合に限り、売上原価と期末棚卸資産に科目別に配賦する(原価計算基準47)。原則と例外が逆である。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅱ回短答式試験 管理会計論 問題3)

一問一答

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