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管理会計論難易度: 2026年度

公認会計士 過去問管理会計論 第208問

問題

コスト・マネジメントに関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 ア.原価企画における統合法とは,現実性を重視した技術上の要請と,利益計画との関連性を重視した経営上の要請を統合した方法である。この方法では,技術者によって積み上げられた成行原価と,予定販売価格から目標利益を控除することによって導かれた目標原価とを擦り合わせ,VE(value engineering) を活用して原価低減活動を行い,許容原価を設定する。 イ.原価企画とは,原価発生の源流に遡り,VE などの手法を活用しながら,製品の企画・開発・設計段階で原価を作り込む活動である。その対象は製造原価にとどまらず,物流費や廃棄コストなど,製品ライフ・サイクル全体に関するコストを含む場合がある。 ウ.PAFアプローチ(prevention-appraisal-failure approach) に基づくと,品質原価は,予防原価,評価原価,失敗原価(内部失敗原価・外部失敗原価)に分類される。このうち失敗原価には,仕損の発生による生産性低下や不良品販売による顧客からの信頼失墜がもたらす機会原価が含まれる。 エ.リーン生産方式は,ジャスト・イン・タイムやカンバン方式の欠点を補うために生み出された生産方式である。具体的には,各工程で在庫を積極的に保持することで生産ラインの安定性を確保し,在庫管理における経済的発注量の引下げを目指す生産方式である。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

4. イウ

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解説

正解は「イウ」(正しいものの組合せ)。ア=誤り。原価企画では、予定販売価格から目標利益を控除して「許容原価」を求め、技術者の積上げによる「成行原価」と擦り合わせて達成可能な「目標原価」を設定する(統合法・折衷法)。本肢は許容原価と目標原価の用語が逆である。イ=正しい。原価企画は原価発生の源流に遡り、VEなどを活用して製品の企画・開発・設計段階で原価を作り込む活動であり、その対象は製造原価にとどまらず物流費や廃棄コストなど製品ライフ・サイクル全体のコストに及ぶ場合がある。ウ=正しい。PAFアプローチでは品質原価を予防原価・評価原価・失敗原価(内部失敗・外部失敗)に分類する。失敗原価には、仕損による生産性低下や不良品販売による顧客の信頼失墜がもたらす機会原価(機会損失)を含めることがある。エ=誤り。リーン生産方式はジャスト・イン・タイムやカンバン方式を基礎とする生産方式であり、それらの欠点を補うために在庫を積極的に保持するものではない。むしろ在庫を徹底的に削減し、ムダを排除することを目指す。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅱ回短答式試験 管理会計論 問題8)

一問一答

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