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財務会計論難易度: 2026年度

公認会計士 過去問財務会計論 第221問

問題

次の〔資料〕に基づき,A社のX2年度(X2年4月1日~X3年3月31日)の期末における未認識数理計算上の差異の金額として正しいものの番号を一つ選びなさい。なお,計算過程で端数が生じる場合,千円未満をその都度四捨五入すること。 〔資料〕 1.A社は,退職一時金制度と確定給付型年金制度を採用している。 2.X2年度期首における各項目の金額は次のとおりである。
項目金額
退職給付債務88,000千円
年金資産52,500千円
未認識数理計算上の差異1,350千円(貸方)
未認識過去勤務費用1,800千円(借方)
3.A社が適用している割引率は年1.5%,長期期待運用収益率は年2.0%である。 4.X2年度における勤務費用は9,500千円,年金基金への拠出額は10,500千円,A社による退職一時金の支給額は4,000千円,年金基金による退職給付の支給額は3,700千円である。 5.上記2.の未認識数理計算上の差異及び未認識過去勤務費用は,いずれもX1年度に発生したものである。なお,X2年度において新たな過去勤務費用は発生していない。 6.数理計算上の差異及び過去勤務費用は,発生年度から定額法(平均残存勤務期間10年)で償却している。 7.X2年度末における退職給付債務の実績値は92,640千円,年金資産の時価は60,070千円である。

選択肢

  1. 1405 千円(借方)
  2. 2420 千円(借方)
  3. 3600 千円(借方)
  4. 42, 820 千円(貸方)
  5. 52, 835 千円(貸方)
  6. 63, 000 千円(貸方)

正解

2. 420 千円(借方)

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解説

正解は「420千円(借方)」。①当期の予測計算:利息費用=退職給付債務88,000×1.5%=1,320千円、期待運用収益=年金資産52,500×2.0%=1,050千円。②期末退職給付債務の予測値=88,000+勤務費用9,500+利息費用1,320−一時金支給4,000−年金支給3,700=91,120千円。実績値92,640千円との差額1,520千円が当期発生の数理計算上の差異(債務の増加=借方差異)。③期末年金資産の予測値=52,500+期待運用収益1,050+拠出10,500−年金支給3,700=60,350千円。実績値60,070千円との差額280千円も借方差異。当期発生額合計=1,520+280=1,800千円(借方)。④期首の未認識数理計算上の差異1,350千円(貸方)はX1年度発生で、発生年度から10年定額償却しているため期首残高は原発生額の9/10。当期償却額=1,350÷9=150千円で、期末残高=1,200千円(貸方)。⑤当期発生分も発生年度から償却:1,800÷10=180千円を償却し、期末残高=1,620千円(借方)。⑥期末の未認識数理計算上の差異=借方1,620−貸方1,200=420千円(借方)。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅱ回短答式試験 財務会計論 問題21)

一問一答

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