問題
選択肢
- 1アエ
- 2アオ
- 3イウ
- 4イオ
- 5ウエ
正解
4. イオ
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解説
正解は「イオ」。ア=正しい。最高裁は、狭い四畳半の室内で被害者を脅かすために日本刀の抜き身を数回振り回した行為について、暴行罪にいう暴行に当たるとした(最判昭39・1・28)。暴行は人の身体に対する不法な有形力の行使をいい、身体への直接の接触を要しない。イ=誤り。大阪南港事件で最高裁は、犯人の暴行により被害者の死因となった傷害が形成された場合には、仮にその後第三者により加えられた暴行によって死期が早められたとしても、犯人の暴行と死亡との間の因果関係を肯定することができるとした(最決平2・11・20)。したがってAには傷害致死罪が成立する。ウ=正しい。傷害とは人の生理的機能に障害を加えることをいう。毛髪を根元から切断する行為は生理的機能に障害を与えるものではないから傷害罪は成立せず、身体に対する不法な有形力の行使として暴行罪が成立するにとどまる(大判明45・6・20参照)。エ=正しい。最高裁は、隣家の被害者に向けて連日連夜にわたり大音量で騒音を鳴らし続け、精神的ストレスにより慢性頭痛症、睡眠障害、耳鳴り症の傷害を負わせた事案について、傷害罪の成立を認めた(最決平17・3・29)。無形的方法によっても傷害罪は成立する。オ=誤り。判例は、傷害致死罪のような結果的加重犯について、基本犯である暴行・傷害と加重結果との間に因果関係があれば足り、加重結果についての予見可能性を要しないとする(最判昭32・2・26)。死亡の予見がなくても傷害致死罪が成立する。したがって誤っているのはイとオである。(出典: 令和6年度 司法書士試験 午前の部 第25問)
一問一答
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