問題
選択肢
- 1厚生経済学の第二定理
- 2厚生経済学の第一定理
- 3コースの定理
- 4中位投票者定理
正解
1. 厚生経済学の第二定理
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解説
「効率(ムダのなさ)」と「公平(分配の納得感)」は別問題だ、という前提に立つのが「厚生経済学の第二定理」です。中身はこう。最初に税や補助金で所得や元手をうまく再分配しておけば、その後は市場メカニズムに任せるだけで、望ましいと考えるどんなパレート最適な配分でも実現できる——という主張です。 なぜ大事か。第一定理が「自由な市場の結果はムダがない(パレート最適)」と保証するのに対し、その結果が公平とは限りません。お金持ちに有利な配分もムダがなければ第一定理を満たしてしまう。そこで第二定理は「公平さは出発点の再分配で確保し、効率は市場に任せる」と役割を分ける道を示します。たとえば、まず一括移転(働く意欲を歪めにくい形の所得移転)で元手を均し、あとは価格メカニズムで取引させれば、効率を犠牲にせず狙った分配へたどり着ける、というイメージです。 対比で覚えましょう。第一定理は「競争市場の均衡=パレート最適」(見えざる手の証明)。コースの定理は外部性を当事者間の交渉で解決できるという別の話。中位投票者定理は多数決の結果が真ん中の有権者の選好に落ち着くという政治の理論。第二定理は「再分配→市場で任意の効率的配分を達成」という、公平と効率を切り分ける定理だと押さえてください。
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