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財務・会計難易度: 易

中小企業診断士 一問一答|財務・会計 第292問

問題

売上債権(受取手形・売掛金)の回収不能見込額を事前に費用計上するために設定するものを何というか?

選択肢

  1. 1貸倒引当金
  2. 2賞与引当金
  3. 3退職給付引当金
  4. 4修繕引当金

正解

1. 貸倒引当金

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解説

貸倒引当金とは、受取手形や売掛金といった売上債権が将来回収できなくなる(貸倒れる)リスクに備えて、その見込額をあらかじめ費用として計上しておくための引当金です。取引先の倒産などで代金を回収できない事態は実際に起こり得るため、損失が確定する前に“起こりそうなぶん”を見積もって先に手当てしておく、という保守的な仕組みです。 かみくだくと、売掛金1,000があっても、過去の経験から「このうち何%かは焦げ付く」と分かっているなら、その見込みぶんを今のうちに費用(貸倒引当金繰入)にし、同額を貸倒引当金として資産から控除する形で計上します。たとえば回収不能見込みが30なら、貸倒引当金30を設定し、B/S上は売掛金から30を差し引いて正味970の価値として表示します。これにより、債権を実態に近い金額で示しつつ、将来の損失をその発生原因となった期に対応させて計上できます(費用収益対応・保守主義の考え方)。 他の選択肢との違いを押さえましょう。『賞与引当金』は従業員に将来支払う賞与、『退職給付引当金』は退職金、『修繕引当金』は設備の修繕費に備える引当金で、いずれも“将来の支出(負債側)”に備える負債性引当金です。これに対し貸倒引当金は“資産(売上債権)の回収不能”に備え、資産から控除する評価性引当金である点が決定的に異なります。

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