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経済学・経済政策難易度:

中小企業診断士 一問一答経済学・経済政策 第351問

問題

政府支出の増加額と同額の増税を同時に行った場合の乗数を何というか?

選択肢

  1. 1均衡予算乗数
  2. 2投資乗数
  3. 3租税乗数
  4. 4貨幣乗数

正解

1. 均衡予算乗数

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解説

政府が支出を10兆円増やし、その財源としてピッタリ同額の10兆円を増税で集める——財政収支は差し引きゼロ(均衡)のままです。このときGDPがどれだけ増えるかを示すのが「均衡予算乗数」で、その値は限界消費性向の大きさに関係なく、常にちょうど1になります。つまりGDPは10兆円だけ増えるわけです。 直感的には、政府支出10兆円はそのまま誰かの所得になり需要を10兆円分押し上げますが、増税10兆円は家計の手取りを減らして消費を抑えます。ただし家計は増税分のうち消費に回さず貯蓄していた一部もあるため、消費の落ち込みは10兆円より小さい。この「支出の押し上げ」と「増税による消費の減り」の差が、ちょうど最初の支出額と同じ大きさに残るのです。 ここがポイントで、同額の増税をしない単純な政府支出だけなら乗数は1/(1−限界消費性向)となり1より大きく効きます。逆に減税(租税乗数)は手取りが増えても一部が貯蓄に回るぶん効果が薄く、政府支出乗数より小さくなります。貨幣乗数は金融分野で、預金準備率の逆数として銀行の信用創造の倍率を示す全く別物です。

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