問題
市場の成長力を分析して自社製品を戦略的に位置づける場合の対応として、最も不適切なものはどれか。
選択肢
- 1自社製品が強い市場は売上げが伸び悩んでいるが、一定の収益が得られているし、これまで投入した生産設備や販売網の投資を考えると撤退は難しいので、現有の製品の改良や販売方法の改善をすることにした。
- 2自社ではいくつか有力な製品の開発が進んでいるが、莫大な研究開発費がかかるので、有望分野を絞り込むために、これまでしたことのない方法であるが営業部門の意見を聞くべく、開発担当者と第一線の営業所長との合同会議を開催することにした。
- 3自社の独創技術による新製品は業界トップを占めて急進しているが、近々他社が類似製品を投入する予定であり、競争の激化が予想されるので、既存顧客への拡販に重点をおいた営業活動に特化し、生産や研究開発への投資を控えることにした。
- 4市場の成長力はかつてのような勢いを失いつつあるものの、自社製品は依然として業界トップの地位にあるので、ライバルに対しては必要最小限の対抗手段をとり、コストのかかる追加投資については慎重な姿勢をとることにした。
- 5成長力の乏しい不採算部門については、リストラの一環として他社へ売却することにしたが、存続部門と技術的に関連の深い熟練技能者や技術者については他の部門に配属することにした。
正解
3. 自社の独創技術による新製品は業界トップを占めて急進しているが、近々他社が類似製品を投入する予定であり、競争の激化が予想されるので、既存顧客への拡販に重点をおいた営業活動に特化し、生産や研究開発への投資を控えることにした。
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解説
PPMの枠組みでは、高成長・高シェアの「花形(スター)」事業は競争が激化する局面でこそ生産・研究開発への積極投資により地位を維持・強化すべきであり、ウのように投資を控えて既存顧客への拡販に特化すると優位を失いかねず最も不適切。アは「金のなる木」的事業の維持・改良、イは開発分野の絞り込みに営業の意見を活用する工夫、エは成熟市場のリーダーとしての投資抑制、オは不採算部門の売却と有用人材の社内活用で、いずれも戦略的位置づけとして妥当である。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成19年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第11問)
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