問題
現代の企業は、必要な経営資源のすべてを自社内に所有することはほとんど不可能であり、企業の外部にある経営資源をコントロールする必要がある。そのために、他の組織と望ましい組織間関係を構築したり、ドメインに影響を与え経営環境を操作しようとする。 (設問1)文中の下線部の組織間関係の構築に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
選択肢
- 1ある企業の取締役が、資源依存関係にある他の企業の取締役に就任することを通じて、両社の利害関係を調整したり、経営政策や意思決定に影響を与えることができる。
- 2企業は買収を通じて、他の企業の一部または全部の経営資源を直接コントロールする権利を手にすることができる。
- 3企業はライセンス契約を通じて、自社の独立性を確保しつつ、不足する経営資源に関する不確実性を軽減することができる。
- 4相互に補完的関係にある複数の企業が、共同で独立した合弁企業を作ることを通じて、その合弁企業の親会社の影響を受けずに、イノベーションや事業に関するリスクとコストを分散することができる。
正解
4. 相互に補完的関係にある複数の企業が、共同で独立した合弁企業を作ることを通じて、その合弁企業の親会社の影響を受けずに、イノベーションや事業に関するリスクとコストを分散することができる。
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解説
合弁企業は親会社が出資し共同で設立する組織であり、その意思決定や運営は出資する親会社の影響を強く受けるのが通常である。エの「親会社の影響を受けずに」とする記述は合弁の実態と矛盾し最も不適切。アは資源依存関係にある企業へ役員を派遣(インターロック)して利害調整や意思決定に影響を与える点、イは買収による経営資源の直接コントロール、ウはライセンス契約により独立性を保ちつつ資源不足の不確実性を軽減する点で、いずれも組織間関係の構築方法として適切である。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成19年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第16問 設問1)
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