問題
企業組織を、組織それ自体の構造や管理・コントロールに責任を持つ「経営管理コア(administrative core)」と、原材料等を製品やサービスに変換するビジネスプロセスに責任を負う「技術コア(technical core)」という2つのコアからなるものと考えることができる。組織階層上は、経営管理コアは技術コアの上位に位置する。このとき、組織構造や経営戦略の変革に関する記述として最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1主に技術革新によって成長してきた企業が、事業を再構築したり報酬システムを変更する場合には、経営管理コアから中央集権的に変革をリードする必要がある。
- 2技術革新や生産工程の変革などは、技術コアを中心とした、機械的な組織構造を通じて促進される傾向にある。
- 3経営管理コアのイノベーションを頻繁に行う必要のある組織は、技術コアを有機的な組織に維持しておき、ボトムアップで変革を行う必要がある。
- 4戦略の変更や組織のダウンサイジングなど重要な意思決定は、分権化された経営管理コアが有機的な組織として主導する必要がある。
- 5ボトムアップ形式で技術革新を行ってきた企業が危機に直面した場合、技術コアを中心とした有機的な組織が中心となって経営管理コアの変革を促進する必要がある。
正解
1. 主に技術革新によって成長してきた企業が、事業を再構築したり報酬システムを変更する場合には、経営管理コアから中央集権的に変革をリードする必要がある。
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解説
事業の再構築や報酬システムの変更といった全社的・経営管理的な変革は、組織階層の上位にある経営管理コアが中央集権的に主導するのが適合的であり、技術革新で成長してきた企業ほど経営管理コアからの変革リードが必要となる。アが適切。イは技術革新や生産工程の変革は有機的組織を通じて促進されやすく「機械的な組織構造」とする点が誤り。ウは経営管理コアのイノベーションは上位からの主導が適合し、技術コアを有機的に保ちボトムアップとする点が逆。エは戦略変更等は中央集権的な経営管理コアが主導すべきで「分権化」が誤り。オは危機時の経営管理コア変革を技術コア主導とする点が階層構造と整合しない。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成19年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第18問)
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