問題
消費財メーカーのA社は、先発メーカーとして新たな市場を創造するような新製品開発を行ってきている。A社は、こうした新製品に付けるブランド・ネームについて、消費者がこれに接したとき、今までに同様の製品がなくても、当該製品の用途やその製品で解決できる生活上の問題点を正しく推測できるように注意を払っている。この方針のもつ特徴として、最も不適切なものはどれか。
選択肢
- 1A社が日本で成功した製品を海外に向けて展開するときには、相手先の言語に合わせてネーミングを改変することになり、世界商品となりにくいこともある。
- 2A社の方針のようなブランド・ネームの付け方は、その製品が市場に浸透すると、他の製品カテゴリーに当該ブランドの拡張を容易にする効果をもつ。
- 3この方針は、小売店にとっては新市場に接することを意味し、カテゴリーの判断が難しいことから、A社製品の取り扱いをためらう小売店もある。
- 4他社がA社製品を模倣したものを後発として市場に出す場合に、両者の違いを消費者が判断しにくいこともある。
- 5ブランド・ネームの付け方が、当該製品の用途や新しさについての消費者の理解に大きな影響を与える。
正解
2. A社の方針のようなブランド・ネームの付け方は、その製品が市場に浸透すると、他の製品カテゴリーに当該ブランドの拡張を容易にする効果をもつ。
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解説
用途や解決できる問題を直接連想させるブランド・ネーム(記述的・説明的ネーミング)は、その製品カテゴリーや用途と強く結びつくため、まったく異なる他カテゴリーへブランドを拡張しようとするとかえって整合せず、ブランド拡張は容易にならない。イは「他カテゴリーへの拡張を容易にする」とする点が誤りで最も不適切。アは言語に合わせた改変で世界商品化しにくい点、ウは新市場ゆえ小売店が取扱いをためらう点、エは模倣品との違いが分かりにくい点、オは用途や新しさの理解に影響する点で、いずれもこの方針の特徴として適切である。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成19年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第25問)
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