問題
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 銀行の自己資本比率に関する規制は「自己資本比率が8%以上でなければ、銀行は国際的な業務ができない」というものである。自己資本比率=自己資本÷貸し出しで定義され、自己資本=基本項目+補完項目(補完項目に算入できる株式・社債の含み益はその45%を上限とする)である。 この銀行は、基本項目36億円、補完項目は株式・社債の含み益のみ、貸し出しは民間貸し出しのみ900億円であった。 (設問2) 株価下落などにより、株式・社債の含み益が半分の40億円に低下した場合、8%の自己資本比率に関する規制を達成するためには、民間貸し出しを今よりどれほど減らす必要があるか。最も適切なものを選べ。
選択肢
- 190億円
- 2135億円
- 3180億円
- 4225億円
正解
4. 225億円
詳しい解説を見る解説を閉じる
解説
株式・社債の含み益が40億円に低下したとき、補完項目に算入できる額は40×(45/100)=18億円である。これより自己資本は基本項目36億円+補完項目18億円=54億円となる。 自己資本比率8%の規制を達成するには、自己資本÷貸し出し≧0.08が必要である。必要な貸し出しの上限額をXとすると、54÷X=0.08よりX=54÷0.08=675億円となる。 現在の貸し出しは900億円であるから、規制を満たすために減らすべき額は900−675=225億円である。 したがって民間貸し出しを225億円減らす必要があり、正解はエである。自己資本が減少した分、貸し出し(リスクアセット)を圧縮して比率を回復させる必要があることを示しており、これが貸し渋り・貸しはがしが生じる背景である。 (出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成21年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第17問 設問2)
中小企業診断士トップ
一問一答・予想問題・まとめノート