問題
企業は、ある研究開発プロジェクトに関し、本格的な投資の意思決定の時期を遅らせ、プロジェクトの進捗状況などの不確実性が軽減された段階で、意思決定を行うケースがある。このケースでは、行おうとしていた投資のリターンが予想されたほど高くないと判明した場合、投資を差し控えることができる。すなわち、ダウンサイドのリスクをゼロにして、アップサイドの利益だけを享受できる。このような考え方を表す言葉として最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1機会主義
- 2ヘッジ
- 3リアルオプション
- 4リスクシェア
正解
3. リアルオプション
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解説
リアルオプションとは、金融オプションの考え方を実物投資の意思決定に応用したものである。投資の意思決定を不確実性が解消されるまで延期し、状況が好ましければ投資を実行(アップサイドの利益を享受)し、好ましくなければ投資を中止(ダウンサイドのリスクを回避)できるという「選択権(オプション)」の価値を評価する。本問の「意思決定を遅らせ、不確実性が軽減された段階で投資の実行・差し控えを判断できる」という記述はリアルオプションそのものである。よって正解はウである。 アの機会主義は、自己利益のために情報を偽るなどの抜け目ない行動を指す概念。イのヘッジは、価格変動などのリスクを相殺する取引でリスクを低減する手法。エのリスクシェアは、複数の主体でリスクを分担することを指し、いずれも本問の「投資延期による選択権の価値」とは異なる。 (出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成21年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第19問)
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