問題
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 地域経済の活性化のためには、地域の中小企業の事業展開を支えるための資金調達環境の整備が不可欠であり、とりわけ、地域金融機関に期待される役割が大きい。中小企業の多くは、資金調達面で借入金への依存度が高く、加えて自社の本社所在地と同じ都道府県内に本店を置く地域金融機関をメインバンクとしているためである。地域金融機関には、地域の中小企業の技術や将来性に関する「目利き」能力を向上させるとともに、貸し手である金融機関と借り手である中小企業の間の情報の非対称性を克服し、不動産担保や保証に過度に依存しない融資の拡大を含め、地域密着型金融を推進していくことが望まれている。 (設問1) 文中の下線部について、財務省「法人企業統計年報(2006年度)」に基づき、企業の従業員規模別(従業員数20人以下、同21〜100人、同101〜300人、同301人以上)の資金調達構成を見た場合に最も適切なものはどれか。 ここで、資金調達は負債、資本、割引手形によって行われるものとし、借入金依存度とは、資金調達に占める金融機関およびその他からの長期・短期借入金の割合を示す。
選択肢
- 1従業員規模が小さくなるにつれて、借入金依存度は高くなっている。
- 2従業員数20人以下の企業では、借入金依存度が約3割である。
- 3従業員数101〜300人の企業では、借入金依存度が約2割である。
- 4従業員数301人以上の企業では、資金調達に占める社債の割合が1割以上である。
正解
1. 従業員規模が小さくなるにつれて、借入金依存度は高くなっている。
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解説
財務省「法人企業統計年報(2006年度)」を分析した2008年版中小企業白書によると、企業規模が小さくなるほど自己資本が薄く、資金調達に占める金融機関等からの借入金の割合(借入金依存度)が高くなる傾向が明確に表れている。すなわち従業員規模が小さくなるにつれ借入金依存度が高くなるとするアが適切。従業員20人以下層の借入金依存度は約3割よりも高く(イ誤り)、101〜300人層も約2割というほど低くはなく(ウ誤り)、社債発行は大企業でも資金調達の1割に満たない(エ誤り)。規模が小さいほど間接金融依存が強まる構造を示す。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成21年度 中小企業診断士1次試験 中小企業経営・中小企業政策 第8問 設問1)
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