問題
投資決定の説明として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 a ケインズの投資理論では、投資の限界効率が利子率を下回るほど、投資を実行することが有利になると考える。 b 資本のレンタル料が資本の限界生産物価値を上回る場合、投資が増加し、資本ストックの積み増しが生じる。 c 投資の加速度原理では、生産拡大の速度が大きくなるほど、投資も拡大すると考える。 d トービンのq理論では、株価総額と負債総額の合計である企業価値が、現存の資本ストックを再び購入するために必要とされる資本の再取得費用を上回るほど、設備投資が実行されると考える。
選択肢
- 1aとb
- 2aとc
- 3bとc
- 4bとd
- 5cとd
正解
5. cとd
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解説
aは誤り。ケインズの投資の限界効率説では、投資の限界効率(投資から得られる予想収益率)が利子率を「上回る」ほど投資は有利と判断され、限界効率=利子率となる水準まで投資が拡大される。設問の不等号の向きが逆である。 bは誤り。新古典派の投資理論では、資本の限界生産物価値が資本のレンタル料(利子率+減価償却率)を「上回る」場合に投資が増加し、両者が等しくなるまで資本ストックが積み増される。設問は不等号が逆である。 cは正しい。投資の加速度原理は、I_t = ν(Y_t − Y_{t−1})の形で表され、産出の変化率(生産拡大の速度)が大きいほど誘発投資も大きくなると考える。 dは正しい。トービンのq理論ではq=企業価値/資本の再取得費用と定義され、q>1(企業価値が再取得費用を上回る)であれば資本ストックを増やすほど企業価値が高まるため設備投資が実行される。 したがって正しい組み合わせはcとd、すなわちオが正解である。 (出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成22年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第4問)
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