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経済学・経済政策難易度:

中小企業診断士 一問一答経済学・経済政策 第335問

問題

賃金の下方硬直性を前提に非自発的失業の存在を説明した経済学者は誰か?

選択肢

  1. 1ケインズ
  2. 2フリードマン
  3. 3マーシャル
  4. 4ワルラス

正解

1. ケインズ

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解説

古典派経済学では、労働市場も価格(賃金)が柔軟に動いて需給が一致するため、働きたい人はみな働ける=失業は基本的に自発的なもの、と考えられていました。これに真っ向から異を唱えたのがケインズです。彼は1936年の主著『雇用・利子および貨幣の一般理論』で、賃金には下がりにくい性質、すなわち下方硬直性があると指摘しました。 賃金がなぜ下がりにくいのか。労働者の抵抗や労働組合の存在、契約の縛り、賃下げによる士気低下を企業が嫌うことなど、現実にはさまざまな事情があります。賃金が下がらなければ、不況で労働需要が減っても賃金は高止まりしたままになり、労働市場が均衡せず、働きたいのに職に就けない人が残ってしまいます。これが非自発的失業です。ケインズはこの存在を理由に、市場に任せるだけでは完全雇用は実現せず、政府が有効需要を作り出す財政政策などで雇用を支える必要があると主張しました。フリードマンはむしろ自然失業率の概念で長期の失業を説明したマネタリスト、マーシャルは需要供給分析を体系化した新古典派の祖、ワルラスは一般均衡理論の創始者で、いずれも賃金の下方硬直性から非自発的失業を導いた人物ではありません。

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