問題
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 新興のデザイン家電メーカー X 社は、パソコンの基幹部品の標準化・汎用化が高度に進み、消費者のパソコン使用経験が深まっている現状を潜在機会としてとらえ、革新的な製品によるパソコン市場への参入を計画している。ただし、パソコン市場を概観すると製品ライフサイクルの成熟化段階に達しているため、同社の新製品開発に先駆けたマーケティング計画の策定過程では、構想力に満ちた魅力的な製品コンセプト・アイデアの創出に加え、消費者の知覚の立場からの市場分析が重要な課題となる①。そこで同社は、社内の関連部署のスタッフによって構成されるブランド・チームをつくり、製品(ブランド)ポジショニングに関する検討を行っている②。 (設問1)文中の下線部①に関する以下の文章の空欄A〜Cにあてはまる語句の組み合わせとして最も適切なものを下記の解答群から選べ。 知覚品質とは、消費者がA にとらえる品質のことである。消費者が高品質を知覚する製品は、その品質連想によって価格B が生み出されるため、その価格を下げたとしても需要数量に大きな変化が生じないことがある。このことは同製品の需要の価格C が小さい状況を意味する。また、同種製品市場で事業を展開する他社が類似製品の値下げを行ったとしても、同製品の需要数量に大きな変化が生じないことがある。これは、同製品の交差(交叉)C の低さを示しているといえる。
選択肢
- 1A:社会的 B:エクイティ C:弾力性
- 2A:主観的 B:ノベルティ C:有効性
- 3A:主観的 B:プレミアム C:弾力性
- 4A:主体的 B:レバレッジ C:有効性
- 5A:能動的 B:レバレッジ C:差別性
正解
3. A:主観的 B:プレミアム C:弾力性
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解説
知覚品質(perceived quality)は、客観的な品質ではなく、消費者が「主観的」にとらえる品質のことを指す。マーケティングにおいてはブランドの価値を構成する重要な要素である。高品質を知覚する製品では「価格プレミアム」(同種他製品より高い価格を消費者が受容する付加分)が生まれ、ブランド・エクイティの中核を形成する。価格を下げても需要が大きく変動しない、あるいは競合他社が値下げしても自社の需要が大きく変動しない状況は、それぞれ「需要の価格弾力性」「交差弾力性(交叉弾力性)」が小さい・低いことを意味する。よって空欄A:主観的、B:プレミアム、C:弾力性となり、ウが最も適切。アのA「社会的」、エ・オの「主体的」「能動的」、Bの「ノベルティ」「レバレッジ」、Cの「有効性」「差別性」は本文脈の概念用語として標準的でない。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成22年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第29問 設問1)
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