問題
ラムゼイ・ルールによる効率的な課税に関する説明として最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1ラムゼイ・ルールによる効率的な課税によれば、供給の価格弾力性に逆比例するように税率を課すことが示唆される。
- 2ラムゼイ・ルールによる効率的な課税によれば、国外への移動が容易な資本への税率よりも、国外への移動が難しい労働所得の税率を低くすることが示唆される。
- 3ラムゼイ・ルールによる効率的な課税によれば、需要の価格弾力性が高い宝石や高価なバッグなどに高い税率を課すことが示唆される。
- 4ラムゼイ・ルールによる効率的な課税によれば、代替財をもたないコメなどの食料品の需要の価格弾力性は低いため、低い税率を課すことが示唆される。
正解
1. ラムゼイ・ルールによる効率的な課税によれば、供給の価格弾力性に逆比例するように税率を課すことが示唆される。
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解説
正解はアである。ラムゼイ・ルール(逆弾力性命題)とは、税収を一定に保ちつつ消費者余剰の損失(超過負担・デッドウェイトロス)を最小化するために、各財への課税率を需要や供給の価格弾力性に「逆比例」させるべきであるとする命題である。すなわち弾力性が低い財(需要・供給ともに価格に反応しにくい)に高い税率を課し、弾力性が高い財には低い税率を課す。これにより取引量の減少が抑えられ、超過負担が最小化される。 アは正しい。「供給の価格弾力性に逆比例するように税率を課す」はラムゼイ・ルールの典型的な表現である(需要弾力性についても同様)。 イは誤り。資本は国際間移動が容易で弾力性が高いので「低い税率」、労働所得は弾力性が低いので「高い税率」というのがラムゼイ・ルールから導かれる主張で、記述はこれと逆である。 ウは誤り。宝石や高価なバッグは奢侈品で需要の価格弾力性が高いため、ラムゼイ・ルールでは「低い税率」を課すことが効率的とされる。なお実務上は所得分配の公平性から贅沢税を高くする論もあるが、これは「効率性」観点ではなく「公平性」観点である。 エは誤り。コメなど代替財をもたない必需品は需要の価格弾力性が低いため、ラムゼイ・ルールでは「高い税率」が示唆される。ただし所得分配の観点(生活必需品への課税は逆進的)から逆の議論もあるが、効率性に絞れば高税率となる。 (出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成23年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第13問)
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