問題
製造業における稼働率指数と設備投資との間に見られる一般的な関係として、最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1稼働率の低下は資本ストックの不足を意味し、設備投資の停滞を生じさせる。
- 2稼働率の低下は遊休設備の発生を意味し、既存設備の活用と設備投資の停滞が生じる。
- 3景気の拡大期には設備投資が増加し、資本ストックの過剰と遊休設備の増大が生じる。
- 4景気の後退期には稼働率が上昇し、期待成長率の上昇から設備投資が増加する。
正解
2. 稼働率の低下は遊休設備の発生を意味し、既存設備の活用と設備投資の停滞が生じる。
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解説
正解はイである。稼働率指数は生産設備の利用度を表す指標で、景気と密接に連動する。一般に稼働率が「低下」している状況は、需要が減って既存設備の生産能力に余裕(遊休設備)が生まれている状態を意味する。この場合、企業は新規設備投資を行うインセンティブを失い、まず既存設備の有効活用で対応するため、設備投資は停滞する。これはアコセラレータ原理や資本ストック調整原理にも整合的な動きである。 アは誤り。稼働率の「低下」は資本ストックの「過剰」を意味する。資本ストックが不足しているなら稼働率はむしろ上昇する。設備投資の停滞という結論部分は正しいが、原因の説明が逆である。 ウは誤り。景気拡大期は需要増 → 稼働率上昇 → 設備投資増加 → 資本ストック増加という流れである。「資本ストックの過剰と遊休設備の増大」が同時に生じるという結論は景気拡大期の特徴と矛盾する。 エは誤り。景気後退期は需要減 → 稼働率「低下」 → 期待成長率も低下 → 設備投資減少という流れが一般的で、「景気後退期に稼働率が上昇」する想定自体が現実と逆である。 (出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成23年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第21問)
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