問題
税効果会計に関する記述として、最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1重要性が乏しい一時差異等については、繰延税金資産および繰延税金負債を計上しないことができる。
- 2将来加算一時差異は、例えば、損金に算入されない棚卸資産等に係る評価損等がある場合に生ずる。
- 3将来減算一時差異は、例えば、連結会社相互間の債権と債務の消去により貸倒引当金を減額した場合に生ずる。
- 4税効果会計における「法人税等」に含まれるのは、法人税と住民税である。
正解
1. 重要性が乏しい一時差異等については、繰延税金資産および繰延税金負債を計上しないことができる。
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解説
税効果会計の論点を確認する。 アは正しい。税効果会計に係る会計基準の注解では、重要性が乏しい一時差異等については、繰延税金資産・繰延税金負債を計上しないことができる旨を定めている(重要性の原則)。 イは誤り。損金に算入されない棚卸資産の評価損は「将来減算一時差異」を生じる(会計上は当期費用、税務上は将来の損金)。「将来加算一時差異」は、例えば積立金方式による圧縮記帳や有価証券評価差額金(その他有価証券)など、会計上の利益が税務上の所得より先行する(または将来加算となる)場合に生じる。 ウは誤り。連結会社相互間の貸倒引当金の減額は「将来加算一時差異」を生じる。連結上は債権債務消去により貸倒引当金が減額されるが、税務上は個別財務諸表ベースでの貸倒引当金が認められているため、連結上の利益が個別の所得より大きくなり、将来加算一時差異が発生する。 エは誤り。税効果会計における「法人税等」には、法人税・住民税のほか、所得を課税標準とする「事業税(所得割)」も含まれる。 よってアが正解。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成23年度 中小企業診断士1次試験 財務・会計 第8問)
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