問題
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 経済のグローバル化の進展を受けて、中小企業においても輸出額や直接投資による海外子会社を保有する企業の割合が増加する等、国際化は着実に進展している。しかしながら、経済産業省「海外事業活動基本調査」や財務省「法人企業統計年報」を基に、2007年度の製造業における規模別の海外生産比率(注)を見ると、大企業では約A%であるのに対し、中小企業では約B%にとどまっている。また、経済産業省「企業活動基本調査」を基に、2007年度の海外子会社を保有する企業の割合を見ると、大企業の28.2%に対して、中小企業では12.1%となっており、総じて見れば中小企業の国際化の程度は大企業に比べると依然として低い水準にある。なお、ここで海外子会社を保有する企業とは、年度末時点に海外に子会社または関連会社を所有する企業をいう。また、子会社とは当該会社が50%超の議決権を有する会社をいい、子会社または当該会社と子会社の合計で50%超の議決権を有する会社も含む。関連会社とは、当該会社が20%以上50%以下の議決権を直接有している企業を示している。 (注)海外生産比率=現地法人(製造業)売上高/(現地法人(製造業)売上高+国内法人(製造業)売上高) (設問1)文中の下線部について、「海外事業活動基本調査」に基づき、中小企業の有する海外現地法人数(2007年度)を地域別に見た場合に、次の国・地域を全体に占める構成比率が高いものから低いものへと並べた組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、ここでASEANとは、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナム、カンボジア、シンガポール、ラオス、ミャンマー、ブルネイの10カ国をいう。 a 中国 b ASEAN c 北米
選択肢
- 1a 中 国 ― b ASEAN ― c 北 米
- 2a 中 国 ― c 北 米 ― b ASEAN
- 3b ASEAN ― a 中 国 ― c 北 米
- 4b ASEAN ― c 北 米 ― a 中 国
- 5c 北 米 ― b ASEAN ― a 中 国
正解
1. a 中 国 ― b ASEAN ― c 北 米
詳しい解説を見る解説を閉じる
解説
経済産業省「海外事業活動基本調査」(2007年度)によれば、中小企業の有する海外現地法人数を地域別に見ると、最も多いのが中国(半数程度を占める)、次いでASEAN(タイ・ベトナム・インドネシア等を中心に2〜3割程度)、その次に北米(米国・カナダ)の順となっている。中小製造業の海外進出は、人件費の安さと巨大市場を求めて中国(沿岸部)への集中投資が顕著であり、次いでチャイナリスク回避と政情の安定を背景にASEANシフトが進む構造である。北米は大企業の海外現地法人比率では高いものの、中小企業の海外現地法人数では中国・ASEANに比べて構成比率は低い。したがって「中国>ASEAN>北米」となるアが正解。なお、これらは2007年度時点の数値であり、その後の中国賃金上昇によりASEANシフトがさらに加速している点に留意。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成23年度 中小企業診断士1次試験 中小企業経営・中小企業政策 第8問 設問1)
中小企業診断士トップ
一問一答・予想問題・まとめノート