問題
効率賃金仮説に関する説明として、最も不適切なものはどれか。
選択肢
- 1縦軸に労働者の効率を、横軸に賃金をとり、効率曲線を描くと、賃金は、この効率曲線が原点から発する直線に接するところに決まる。
- 2賃金水準と労働者の効率との関係を表す効率関数では、賃金水準が上昇するにつれて、労働者の効率はかえって低下すると想定する。
- 3賃金は、企業によって、自社内の労働者の効率を考慮して決定されると考える。
- 4賃金は、企業によって、賃金1単位あたりで測った効率が最大になる水準に決定されると考える。
正解
2. 賃金水準と労働者の効率との関係を表す効率関数では、賃金水準が上昇するにつれて、労働者の効率はかえって低下すると想定する。
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解説
効率賃金仮説は、賃金水準が労働者の生産性(効率)に影響を与えるという理論。市場均衡賃金より高い賃金を支払うことで、労働者の士気・努力・定着率を高め、効率が向上するとされる。 ア:効率曲線は逓減的に増加する(賃金が低い水準では効率が急に上がるが、高くなると効率の増加は鈍化する)形状で、原点から発する直線が効率曲線に接する点で「効率/賃金」比率が最大化される。これは正しい。 イ:効率関数では、賃金が上昇すると効率は「上昇」する(逓減的に)と想定する。「賃金水準が上昇するにつれて効率はかえって低下する」というのは誤り。よってイが「最も不適切」。 ウ:効率賃金仮説の基本前提で正しい。 エ:効率/賃金比率(賃金1単位あたりの効率)が最大となる賃金水準で決定される(Solow条件)。これは効率賃金仮説の核心であり正しい。 問題は「最も不適切」を問うているので、効率関数の性質を逆に説明しているイが正解。効率賃金仮説の前提を正しく理解することが大事。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成24年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第10問)
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