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経済学・経済政策難易度: 2013年度

中小企業診断士 過去問経済学・経済政策 第10問

問題

実質貨幣鋳造収入は、実質貨幣残高と期待インフレ率の積に相当する。期待インフレ率の変化が実質貨幣鋳造収入に与える影響に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 a 期待インフレ率の上昇は、実質貨幣残高1単位あたりの実質貨幣鋳造収入を引き上げる。 b 期待インフレ率の上昇は、実質貨幣残高1単位あたりの実質貨幣鋳造収入を引き下げる。 c 期待インフレ率の上昇は、名目金利を上昇させ、実質貨幣需要が増加する。そのため、実質貨幣残高が増加し、実質貨幣鋳造収入を引き上げる。 d 期待インフレ率の上昇は、名目金利を上昇させ、実質貨幣需要が減少する。そのため、実質貨幣残高が減少し、実質貨幣鋳造収入を引き下げる。

選択肢

  1. 1aとc
  2. 2aとd
  3. 3bとc
  4. 4bとd

正解

2. aとd

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解説

シニョリッジ(貨幣鋳造収入)と期待インフレ率の関係を問う問題。 実質貨幣鋳造収入 = 実質貨幣残高 × 期待インフレ率(≒インフレ税)と表される。期待インフレ率が上昇すると、2つの効果が生じる。 a:期待インフレ率(インフレ税率)が上昇すれば、実質貨幣残高1単位あたりの収入(=期待インフレ率そのもの)は当然引き上がる。正しい。 bは逆の記述で誤り。 c・d:フィッシャー方程式(名目金利=実質金利+期待インフレ率)から、期待インフレ率上昇は名目金利を上昇させる。名目金利は貨幣保有の機会費用なので、貨幣需要は減少する。すなわち実質貨幣残高は減少する。これは実質貨幣鋳造収入の引き下げに作用する(税ベース縮小)。よってdが正しく、cは誤り。 結局、期待インフレ率の上昇は、1単位あたり収入を引き上げる効果(a)と、税ベースを縮小させる効果(d)の両方を持つ。正しいのは「aとd」で正解はイ。これはラッファー曲線的な構造を持ち、インフレ税収には最適なインフレ率が存在する。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成25年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第10問)

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