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企業経営理論難易度: 2013年度

中小企業診断士 過去問企業経営理論 第2問

問題

昼休みや終業後の時間に、研究員が自発的に新たな研究開発テーマを探索しなくなった。その理由として、最も不適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1あくまで自らの意志で行っていたということを、金銭的報酬が与えられたことによって見失ってしまったから。
  2. 2新しい研究開発テーマの探索が、金銭的報酬のためであると知覚されるようになったから。
  3. 3困難な仕事内容を考えれば、新しい研究開発テーマの探索の対価としてはふさわしくないと感じられたから。
  4. 4制度設計をした経営者が、研究員の自発的行動をコントロールするためではなく、研究員に報いるためのものであることをきちんと説明しなかったから。

正解

3. 困難な仕事内容を考えれば、新しい研究開発テーマの探索の対価としてはふさわしくないと感じられたから。

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解説

本問は内発的動機づけが外発的動機づけ(金銭的報酬)によって阻害される「アンダーマイニング効果(過正当化効果)」を問うている。ア(自らの意志で行っていたことを見失う)、イ(金銭的報酬のためと知覚されるようになる)、エ(コントロールではなく報いるための制度であることが説明されなかった)はいずれもアンダーマイニング効果の発生原因として適切。ウは「対価として金銭的報酬がふさわしくないと感じられた」というもので、これは仕事内容に対する対価の不満を示しており、エクイティ理論(衡平理論)的な不公正感の問題で、内発的動機づけが外発的報酬で阻害されるアンダーマイニング効果とは別のメカニズムである。さらに、研究員の探索行動が「めっきり少なくなった」理由として、対価がふさわしくないと感じたなら別の対価を要求するなど別の反応が生じる可能性もあり、自発的探索の消滅とは直結しにくい。よって本問の文脈では最も不適切となり、ウが正解。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成25年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第16問 設問2)

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