問題
選択肢
- 1Aさんは、ある家電専門店の店頭で5,000円のスマートフォンを目にした時、価格の安さに大きな驚きを感じた。その製品の詳細なスペック(仕様)を販売員に尋ね、購買に至った。これは「品質のバロメーター」としての価格が、消費者の購買意思決定を後押しした例である。
- 2一物一価の原則は常に存在するわけではない。購買の行われるタイミングや季節、地域、顧客区分、あるいは需要の動向によって、価格はある程度柔軟に変更される。
- 3演奏家向けのバイオリンの製作者であるBさんは、この数年、効率的に製作に取り組める工房を手に入れ、バイオリン1丁の生産に要する時間を3割程度削減した。そこで販売価格を3割下げたところ、受注が殺到している。これは価格のもつ「プレステージ」効果による。
- 4消費者にとって、価格には複数の意味があるとされる。そのうちのひとつが「支出の痛み」である。どんなに価格を引き下げても消費者が購買に踏み切ることのできない状況を示すものである。
正解
2. 一物一価の原則は常に存在するわけではない。購買の行われるタイミングや季節、地域、顧客区分、あるいは需要の動向によって、価格はある程度柔軟に変更される。
詳しい解説を見る解説を閉じる
解説
一物一価の原則は完全競争市場での理論であり、現実には需要弾力性に応じた価格差別(タイミング・季節・地域・顧客区分・需要動向)が柔軟に行われる。イが正しい。アの「品質のバロメーター」効果は高い価格を高品質のシグナルと捉える消費者心理で、5,000円という安さで驚いた事例は当てはまらない。ウのプレステージ効果は高価格が威信を象徴する効果で、価格を下げて受注殺到するのは需要曲線の通常の動き(価格弾力性)であってプレステージとは逆。エの「支出の痛み」は購買時の金銭的損失感を表す概念で、価格を下げても買わない状況の説明ではない。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成28年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第27問)
中小企業診断士トップ
一問一答・予想問題・まとめノート