問題
選択肢
- 1ある時代や分野において支配的規範となる物の見方や捉え方であるパラダイムは、手法的技能としての暗黙知である。
- 2暗黙知は言語化が困難な主観的知識を意味し、そのまま組織的に共有させることが容易である。
- 3経験は意識的な分析や言語化によっても促進されるため、暗黙知が形式知化されると新たな暗黙知を醸成する。
- 4知識創造の過程は暗黙知と形式知の相互変換であり、集団における暗黙知の共有や一致が知識創造の唯一の出発点である。
- 5豊かな暗黙知の醸成には、経験を積み重ねることが重要で、形式知化を行わないことが推奨される。
正解
3. 経験は意識的な分析や言語化によっても促進されるため、暗黙知が形式知化されると新たな暗黙知を醸成する。
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解説
野中郁次郎の組織的知識創造理論(SECIモデル)における暗黙知と形式知の相互変換プロセスでは、暗黙知が形式知化(表出化)されると、それが新たな経験や分析・言語化を通じて新たな暗黙知の醸成を促す循環構造を持つ。よって「暗黙知が形式知化されると新たな暗黙知を醸成する」とする記述が正しい。パラダイムは認知的・規範的なフレームワークで、手法的技能(身体技能等)の暗黙知とは別カテゴリー(暗黙知には認知的次元と技能的次元の両方がある)。暗黙知は言語化困難なため「そのまま」の組織的共有は容易ではなく、形式知化を介する必要がある。知識創造は暗黙知の共有から始まることもあるが、形式知の結合や内面化も出発点となり得るため「唯一の出発点」は誤り。形式知化を行わないと組織的な知識共有・蓄積が進まず、知識創造の循環が成立しない。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和5年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第11問)
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