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企業経営理論・経営戦略難易度: 標準2024年度

中小企業診断士 過去問企業経営理論・経営戦略 第13問

問題

熟達した起業家にみられる意思決定の様式とされるエフェクチュエーションに即した行動に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1既存の製品を製造する時に使用していた温水に着眼し、その温水を利用してイチゴのハウス栽培を始めた。
  2. 2新規店舗を開設する際に、目標店舗数を設定するのではなく、許容できる損失額を重視して、段階的に店舗数を増やしていった。
  3. 3大災害が起こったことによって大きな被害を受けたが、新聞報道などで被災地に注目が集まったことを利用して、自社製品の広告に力を入れた。
  4. 4他国で戦争が勃発し、エネルギー価格の変動が見込まれるため、過去20年分のデータを精査して、来年度の利益目標を立てた。
  5. 5発売した新製品に対してある顧客からクレームを受けたが、その顧客に製品改良のための活動に参加してもらい、製品の品質向上を図った。

正解

4. 他国で戦争が勃発し、エネルギー価格の変動が見込まれるため、過去20年分のデータを精査して、来年度の利益目標を立てた。

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解説

サラスバシー(S. Sarasvathy)のエフェクチュエーション理論では、熟達した起業家の意思決定原理として①手中の鳥(手元資源活用)、②許容可能な損失、③クレイジーキルト(パートナーシップ)、④レモネード(偶発活用)、⑤飛行機の中のパイロット(コントロール志向)の5原則を提唱する。これに対し従来の予測ベースの計画的アプローチを「コーゼーション(causation)」と呼ぶ。エは過去データを精査して将来予測に基づく目標設定を行う典型的なコーゼーション的アプローチで、エフェクチュエーションには合致しないため最も不適切で正解。アは「手中の鳥」(既存資源の活用)、イは「許容可能な損失」、ウは「レモネード」(偶発事象の活用)、オは「クレイジーキルト」(顧客とのパートナーシップ)の各原則に該当する。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和6年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第13問)

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