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企業経営理論・経営戦略難易度: 2025年度

中小企業診断士 過去問企業経営理論・経営戦略 第10問

問題

ユーザー・イノベーションに関する記述として、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1個人によるユーザー・イノベーションは、コミュニティを通じたユーザー・イノベーションよりも普及しやすい傾向にある。
  2. 2ユーザー・イノベーションとは、企業の開発者が主体となり、アンケートやインタビューを活用して、顧客のニーズを調査し、その結果を製品開発に反映するプロセスである。
  3. 3ユーザー・イノベーションは、イノベーションのジレンマを引き起こし、既存企業が破壊的イノベーションに対応できなくなる原因となる。
  4. 4ユーザー・イノベーションは、ユーザーが持つニーズ情報の粘着性が高く、技術情報の粘着性が低い場合に起こりやすい。
  5. 5ユーザー・イノベーションは、リード・ユーザーと呼ばれる、特定の企業への忠誠度が高いユーザーによって引き起こされる傾向が強い。

正解

4. ユーザー・イノベーションは、ユーザーが持つニーズ情報の粘着性が高く、技術情報の粘着性が低い場合に起こりやすい。

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解説

フォン・ヒッペルが提唱したユーザー・イノベーション論では、「情報の粘着性(sticky information)」が重要概念。ニーズ情報がユーザー側に粘着的(移転コストが高い)で、技術情報がメーカー側で容易に移転可能な場合、ユーザー自身がイノベーションを行う方が効率的となる。エが正しい。アは個人のイノベーションは情報共有が限定的で普及しにくく、コミュニティを通じる方が普及しやすい。イはユーザー・イノベーションはユーザー自身が主体となる点が本質(企業主導の市場調査とは異なる)。ウはイノベーションのジレンマ(クリステンセン)とは別概念。オはリード・ユーザーは将来ニーズを先取りする先進的ユーザーであり、特定企業への忠誠度とは無関係。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和7年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第10問)

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