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日商簿記検定1級 仕訳問題金融商品 第68問

問題

貸倒懸念債権である貸付金¥1,000,000(年利率5%、残存期間2年、毎年利払)について、当期末にキャッシュ・フロー見積法を適用する。約定利子率5%(当初の約定利子率)で割り引いた将来CFの現在価値が¥930,000と算定された。貸倒引当金を設定する(既設定なし)。

選択肢

  1. 1(借) 貸倒引当金繰入 50,000 / (貸) 貸倒引当金 50,000
  2. 2(借) 貸倒引当金繰入 70,000 / (貸) 貸倒引当金 70,000
  3. 3(借) 貸倒引当金繰入 930,000 / (貸) 貸倒引当金 930,000
  4. 4(借) 貸倒損失 70,000 / (貸) 貸付金 70,000

正解

2. (借) 貸倒引当金繰入 70,000 / (貸) 貸倒引当金 70,000

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解説

正しい仕訳は、借方「貸倒引当金繰入 ¥70,000」、貸方「貸倒引当金 ¥70,000」である。キャッシュ・フロー見積法は、貸倒懸念債権について、債務者から将来受け取れると見込まれる元利金のキャッシュ・フローを、当初の約定利子率(債権発生時に定めた利率)で割り引いた現在価値を求め、これと帳簿価額との差額を貸倒見積高とする方法である。本問では将来CFの現在価値が¥930,000と算定されているので、帳簿価額¥1,000,000-現在価値¥930,000=¥70,000を貸倒引当金として繰り入れる。なぜ当初約定利子率で割り引くかというと、債権発生時の条件を基準に、回収が遅延・減少することで失われる価値を測定するためである。誤りやすいのは、割引率に市場金利や貸倒後の新たな利率を用いてしまう点や、現在価値¥930,000そのものを引当金額と取り違える点である。引き当てるのはあくまで帳簿価額と現在価値の差額である。財務内容評価法とは見積りの考え方が異なるため、問題文がどちらの方法を指示しているかを必ず確認したい。

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