問題
前期以前に発生した数理計算上の差異の当期費用処理額¥30,000(借方)を計上する(個別財務諸表上の処理)。
選択肢
- 1(借) 退職給付引当金 30,000 / (貸) 退職給付費用 30,000
- 2(借) 退職給付費用 30,000 / (貸) 退職給付引当金 30,000
- 3(借) 退職給付費用 30,000 / (貸) 現金 30,000
- 4(借) 退職給付費用 30,000 / (貸) 年金資産 30,000
正解
2. (借) 退職給付費用 30,000 / (貸) 退職給付引当金 30,000
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解説
数理計算上の差異は発生した期に一括処理するのではなく、平均残存勤務期間以内の一定の年数にわたって規則的に費用処理していく。そのため前期以前に発生した差異についても、その配分期間が続く限り当期もその年度負担分を費用処理し続ける必要がある。本問は過年度に発生した借方差異の当期費用処理額¥30,000を計上するもので、借方差異は退職給付債務の予想以上の増加などにより費用を増やす方向に働くため、退職給付費用(費用)¥30,000を計上し、退職給付引当金(負債)を同額増加させる。誤りやすい点として、過年度発生分だからといって当期に処理が不要になるわけではなく、また当期に新たな現金支出が生じるわけでもないので、相手勘定を現金や年金資産とするのは適切でない。あくまで未認識であった差異を毎期計画的に費用化していく継続処理であり、配分期間が満了するまで同額の費用処理が続くという退職給付会計の平準化の仕組みを理解しておくことが重要である。
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