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新株予約権難易度: 標準

日商簿記検定1級 仕訳問題新株予約権 第271問

問題

対価の払込みがなく報酬性もない無償発行の新株予約権を発行した(付与時に払込みがない場合)。発行時の仕訳として正しいものはどれか。

選択肢

  1. 1(借) 新株予約権 500,000 / (貸) 資本金 500,000
  2. 2(借) 仕訳なし 0 / (貸) 仕訳なし 0
  3. 3(借) 株式報酬費用 500,000 / (貸) 新株予約権 500,000
  4. 4(借) 当座預金 500,000 / (貸) 新株予約権 500,000

正解

2. (借) 仕訳なし 0 / (貸) 仕訳なし 0

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解説

本問は、対価の払込みがなく、かつ従業員等への報酬としての性格もない無償発行の新株予約権を付与したケースである。この場合、発行時点では会社が受け取る金銭もなく、また役務の提供を対価とする報酬でもないため、計上すべき金額が存在せず、発行時には仕訳を行わない。対価を伴う有償発行であれば払込額を新株予約権として純資産に計上し、ストックオプションのように報酬性がある場合は対象勤務期間にわたり株式報酬費用を計上して相手勘定を新株予約権とするが、本問はそのいずれにも該当しない。誤りやすいのは、有償発行や報酬性のあるケースと混同し、払込みがないのに当座預金を計上したり、株式報酬費用を計上してしまう点である。あくまで対価も報酬性もないという前提を読み取り、発行時は仕訳なしと判断することが求められる。なお、その後実際に権利が行使されれば、その時点の払込金額をもって資本金等へ計上する処理が生じる。発行の性格に応じて処理が三通りに分かれる点が、新株予約権を理解するうえで重要な1級論点である。

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