問題
活動基準原価計算(ABC: Activity-Based Costing)が伝統的原価計算に比べて優れているとされる点として最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1固定費を製品原価に一切算入しない直接原価計算を前提とする
- 2直接材料費と直接労務費を製品に直課するため計算が簡便になる
- 3製造間接費を操業度(直接作業時間など)のみを基準に一律配賦する
- 4製造間接費を活動ごとに集計し、コストドライバー(原価作用因)に基づいて配賦するため、多品種少量生産下での製品原価をより正確に計算できる
正解
4. 製造間接費を活動ごとに集計し、コストドライバー(原価作用因)に基づいて配賦するため、多品種少量生産下での製品原価をより正確に計算できる
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解説
活動基準原価計算(ABC)は、製造間接費を「段取」「検査」「発注」などの活動(アクティビティ)ごとに集計し、各活動の消費量を表すコストドライバー(原価作用因)に基づいて製品へ配賦する手法である。伝統的な操業度基準の一律配賦では、生産量の少ない多品種製品に間接費が適切に割り当てられず原価が歪むが、ABCは活動の実態に即して配賦するため、多品種少量生産下でも製品原価をより正確に計算できる。よって活動ごとに集計しドライバーで配賦し正確に計算できるとする内容が正しい。直接材料費と直接労務費を直課して簡便化するのはABCの主眼(間接費の正確な配賦)ではないため誤りである。操業度のみを基準に一律配賦するのは伝統的原価計算の方法であり、ABCが克服しようとした対象であるため誤りである。固定費を製品原価に算入しないのは直接原価計算の説明であり、ABCとは別の論点であるため誤りである。ABCは間接費比率の高い現代企業で有用性が高い。
一問一答
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