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監査論難易度:

公認会計士 一問一答監査論 第78問

問題

「事業上のリスク」と「重要な虚偽表示リスク」の関係に関する記述として、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1すべての事業上のリスクは必ず重要な虚偽表示リスクに直結するため、両者は完全に一致する概念である
  2. 2事業上のリスクは財務諸表監査と無関係であり、監査人が理解する必要はない
  3. 3事業上のリスクは経営者のみが評価する概念であって、監査人はこれを監査に用いてはならない
  4. 4事業上のリスクの中には財務諸表に重要な虚偽表示をもたらす結果を招くものがあり、監査人は企業の事業上のリスクを理解して重要な虚偽表示リスクの識別に役立てる

正解

4. 事業上のリスクの中には財務諸表に重要な虚偽表示をもたらす結果を招くものがあり、監査人は企業の事業上のリスクを理解して重要な虚偽表示リスクの識別に役立てる

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解説

監査基準委員会報告書315によれば、事業上のリスクとは、企業の目的の達成や戦略の遂行に悪影響を及ぼし得る重要な状況・事象・環境・行動から生じるリスク、又は不適切な目的・戦略の設定から生じるリスクをいう。監査人は企業及び企業環境を理解する過程で事業上のリスクを理解し、その多くが財務諸表に影響を及ぼし得ることを踏まえ、重要な虚偽表示リスクの識別に役立てる。もっとも、すべての事業上のリスクが重要な虚偽表示リスクに結びつくわけではないため、「必ず重要な虚偽表示リスクに直結し両者は完全に一致する」は誤りである。事業上のリスクの理解は重要な虚偽表示リスク識別の基礎となるから、「財務諸表監査と無関係で理解する必要はない」は誤りである。監査人は事業上のリスクの理解を通じてリスクを識別するのであるから、「経営者のみが評価する概念で監査人は用いてはならない」も誤りである。

一問一答

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