問題
リスク・アプローチによる監査を採用する目的として、最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1すべての取引を網羅的に精査することで、監査上の誤りをゼロにすることを目的とする
- 2重要な虚偽表示が生じる可能性の高い領域に監査資源を重点的に配分し、限られた資源で効果的かつ効率的に監査を実施することを目的とする
- 3被監査会社の監査報酬を最小化することを最優先の目的とする
- 4内部統制の評価を省略し、実証手続のみで監査を完結させることを目的とする
正解
2. 重要な虚偽表示が生じる可能性の高い領域に監査資源を重点的に配分し、限られた資源で効果的かつ効率的に監査を実施することを目的とする
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解説
監査基準及び監査基準委員会報告書200・315が採用するリスク・アプローチは、財務諸表に重要な虚偽表示が生じる可能性の程度をリスクとして評価し、リスクの高い領域に重点的に監査資源を配分することにより、限られた資源で監査を効果的かつ効率的に実施することを目的とする考え方である。すべての取引を網羅的に精査することは費用対効果の観点から現実的でなく、監査には固有の限界があるため誤りをゼロにはできないから、「網羅的に精査し監査上の誤りをゼロにする」は誤りである。監査の目的は財務諸表の信頼性に対する意見表明であって、「監査報酬を最小化することを最優先の目的とする」ものではない。リスク・アプローチは内部統制の理解と評価を出発点の一つとして重視するものであり、「内部統制の評価を省略し実証手続のみで完結させる」ことを目的とするものではないから、これも誤りである。
一問一答
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