問題
財務諸表監査において監査人が理解する内部統制の範囲に関する記述として、最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1監査人は内部統制の各構成要素のうち、監査に関連する内部統制を理解し、その整備状況を評価して業務に適用されているかどうかを確かめる
- 2監査人は企業のすべての内部統制を漏れなく理解し評価しなければならず、監査への関連性は考慮しない
- 3監査人は内部統制を一切理解する必要がなく、経営者の作成した内部統制報告書を引用すれば足りる
- 4監査人が理解すべき内部統制は統制活動に限られ、統制環境やモニタリングは対象外である
正解
1. 監査人は内部統制の各構成要素のうち、監査に関連する内部統制を理解し、その整備状況を評価して業務に適用されているかどうかを確かめる
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解説
監査基準委員会報告書315によれば、監査人は重要な虚偽表示リスクの識別と評価のために、内部統制の各構成要素のうち監査に関連する内部統制を理解し、それらが適切に整備され業務に適用されているかどうかを評価する。監査への関連性の判断には職業的専門家としての判断が伴い、すべての内部統制が監査に関連するわけではない。したがって「すべての内部統制を漏れなく理解し監査への関連性は考慮しない」は、関連性の判断を否定するもので現実的でなく誤りである。財務諸表監査における内部統制の理解は監査人自らが行うべき手続であり、経営者作成の内部統制報告書の引用で代替できるものではないから、「内部統制を一切理解する必要がなく内部統制報告書を引用すれば足りる」は誤りである。監査に関連する内部統制の理解は統制活動に限られず、統制環境やリスク評価、情報と伝達、モニタリング、ITへの対応にも及ぶから、「統制活動に限られ統制環境やモニタリングは対象外」も誤りである。
一問一答
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