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監査論難易度: 2026年度

公認会計士 過去問監査論 第217問

問題

グループ監査に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 ア.グループ監査に構成単位の監査人が関与する場合には,グループ監査責任者は,構成単位の監査人の適性及び能力を判断する。この判断は,両者が同一のネットワーク・ファームに所属している場合であっても,当該ネットワーク・ファームから得られる構成単位の監査人のモニタリング及び改善プロセス又は外部検査の結果に関する情報を評価することで代替することはできない。 イ.グループ財務諸表に関する監査の基準は,連結財務諸表の監査に適用されるだけでなく,例えば,複数の拠点で業務を展開している会社のように,単一の法人が複数の事業単位で組織され,かつそれぞれ別個の情報システムで運営されるなど,単一の法人の財務諸表の作成に際して財務情報が集計されている場合にも適用される。 ウ.グループ監査責任者は,監査報告書において,構成単位の監査人の利用に関して言及してはならない。ただし,構成単位の監査人が要請された作業を実施又は完了できないことなどを理由にして除外事項付意見を表明する場合は,監査報告書において当該利用について言及し,かつ,当該事項によりグループ監査責任者の責任を軽減しない旨を記載する。 エ.グループ監査責任者は,グループ財務諸表作成のための全ての情報や人にアクセスできるようグループ経営者の合意を得なければならない。しかし,グループ経営者によってそのアクセスに制限が課せられ,かつそれによって見込まれる影響がグループ財務諸表に対する意見を限定することにつながると判断される場合,グループ監査責任者は,法令等で禁止されている場合を除き,監査契約を辞退又は解除しなければならない。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

1. アイ

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解説

正解は「アイ」(正しいものの組合せ)。ア=正しい。グループ監査責任者は構成単位の監査人の適性・能力を判断する責任を負い、同一のネットワークに所属している場合であっても、ネットワークのモニタリング・改善プロセスや外部検査の結果に関する情報の評価をもってこの判断に代えることはできない(それらの情報は判断の基礎として利用できるにとどまる)。イ=正しい。グループ監査の基準は連結財務諸表の監査に限らず、複数の事業単位・拠点が別個の情報システムで運営され財務情報が集計されて単一の法人の財務諸表が作成されるような場合にも適用される。ウ=誤り。わが国の監査制度では監査報告書において構成単位の監査人の利用に言及して責任を分担することは認められておらず、構成単位の監査人が作業を完了できないことを理由に除外事項付意見を表明する場合も、監査範囲の制約として記載するのであって、構成単位の監査人の利用に言及した上で責任を軽減しない旨を記載するという取扱いはない。エ=誤り。グループ経営者によるアクセスの制限により意見の限定にとどまると判断される場合には除外事項付意見で対応するのであり、監査契約の辞退・解除までが義務付けられるものではない。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅱ回短答式試験 監査論 問題17)

一問一答

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