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管理会計論難易度: 2025年度

公認会計士 過去問管理会計論 第243問

問題

標準原価計算に関する次の記述のうち,原価計算の理論および我が国の「原価計算基準」に照らして正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 ア.材料受入価格差異を除く原価差異について,正常な状態の下で発生し,かつ,比較的多額と判断された場合,売上原価と期末たな卸資産に配賦されるが,このような処理には,当期の収益に対応させるべき管理可能な差異の一部を次期の収益に対応させてしまうという問題がある。 イ.仕掛品勘定の記帳方法としては,投入段階で原価財の標準原価を仕掛品勘定の借方に記帳するインプット法と,期末に完成品や期末仕掛品の標準原価を仕掛品勘定の貸方に記帳するアウトプット法がある。 ウ.標準原価を指示する文書としては,製造指図書に指定された製品の一定単位当たりの標準原価を構成する各種直接材料費の標準,作業種類別の直接労務費の標準および部門別製造間接費配賦額の標準を数量的および金額的に表示指定する標準製品原価表があげられる。 エ.直接材料費差異を消費価格差異と消費数量差異に分解する際,価格と数量の両方の要因による混合差異が生じ,一般に,混合差異は消費価格差異に含められるが,これは材料購買部門の材料購買活動に関する責任を明確化するためである。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

2. アウ

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解説

正解は「アウ」(正しいものの組合せ)。ア=正しい。材料受入価格差異以外の原価差異は原則として売上原価に賦課するが、予定価格等が不適当なため比較的多額の差異が生じた場合には売上原価と期末棚卸資産に科目別に配賦する(原価計算基準47)。この処理には、当期の収益に対応させるべき管理可能な差異の一部が棚卸資産に配賦されて次期の収益に対応することになるという問題がある。イ=誤り。インプット法・アウトプット法は原価差異を把握する時点による区分であり、仕掛品勘定の記帳方法(シングル・プラン、パーシャル・プラン)の区分ではない。ウ=正しい。標準原価を指示する文書の一つである標準製品原価表は、製造指図書に指定された製品の一定単位当たりの標準原価を構成する各種直接材料費の標準、作業種類別の直接労務費の標準及び部門別製造間接費配賦額の標準を数量的及び金額的に表示指定するものである(原価計算基準41)。エ=誤り。混合差異を消費価格差異に含めるのは、製造部門の責任である消費数量差異を純粋に把握するためであり、購買部門の責任明確化のためではない。(出典: 令和7年公認会計士試験 第Ⅱ回短答式試験 管理会計論 問題7)

一問一答

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