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財務会計論難易度: 2025年度

公認会計士 過去問財務会計論 第286問

問題

A社(決算は年1回,決算日は3月31日)は,X1年6月の株主総会での決議に基づき,X1年7月1日付で従業員にストック・オプションを付与した。次の〔資料Ⅰ〕および〔資料Ⅱ〕に基づき,①X4年3月期に計上される株式報酬費用および②X6年3月期に計上される新株予約権戻入益の正しい金額の組合せとして最も適切なものの番号を一つ選びなさい。なお,期間按分計算は月割によるものとする。 〔資料Ⅰ〕 1.ストック・オプションの数:従業員80名に対して1名当たり50個 2.権利行使により与えられる株式数:ストック・オプション1個当たり1株 3.ストック・オプションの権利確定日:X3年6月30日 4.ストック・オプションの権利行使時の払込金額:1株当たり50千円 5.ストック・オプションの権利行使可能期間:X3年7月1日からX5年6月30日 6.付与日におけるストック・オプションの公正な評価単価:1個当たり4千円 7.付与日における付与日から権利確定日までの退職者数の見積り:4名 8.ストック・オプションの権利を行使するためには,権利行使時に従業員であることを要し,退職した際には,ストック・オプションの権利は失効する。 9.ストック・オプションの一部行使および他者への譲渡はできない。 〔資料Ⅱ〕 1.各期末時点における付与日から権利確定日までの退職者数の見積り X2年3月期末:4名 X3年3月期末:6名 2.各期の実際退職者数および付与日から当該期末までの実際退職者数の累計
会計期間X2年3月期X3年3月期X4年3月期X5年3月期X6年3月期
実際退職者数2名2名0名2名0名
実際退職者数の累計2名4名4名6名6名
3.各期におけるストック・オプションの権利行使者数 X4年3月期:12名 X5年3月期:22名 X6年3月期:36名 4.ストック・オプションの権利行使後に退職した従業員数:0名

選択肢

  1. 1①1,750千円・②800千円
  2. 2①1,750千円・②1,200千円
  3. 3①1,900千円・②800千円
  4. 4①1,900千円・②1,200千円
  5. 5①2,250千円・②800千円
  6. 6①2,250千円・②1,200千円

正解

5. ①2,250千円・②800千円

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解説

正解は「①2,250千円・②800千円」。付与総数=80名×50個=4,000個、公正な評価単価4千円。対象勤務期間は付与日X1年7月1日から権利確定日X3年6月30日までの24か月。①X2年3月期(9か月経過、退職見積り4名):累計費用=(80-4)名×50個×4千円×9/24=5,700千円。X3年3月期(21か月経過、退職見積り6名):累計=(80-6)×50×4×21/24=12,950千円、当期費用=12,950-5,700=7,250千円。X4年3月期:X3年6月30日に権利が確定し、確定時点の実際退職者累計は4名なので確定数=76名×50個×4千円=15,200千円。X4年3月期の株式報酬費用=15,200-12,950=2,250千円。②権利確定した76名分のうち、権利行使者は12名+22名+36名=70名、権利確定後の退職による失効はX5年3月期の2名(この2名分400千円はX5年3月期に戻入益)。残り76-70-2=4名分は権利行使期間の満了(X5年6月30日)により失効するため、X6年3月期の新株予約権戻入益=4名×50個×4千円=800千円。(出典: 令和7年公認会計士試験 第Ⅱ回短答式試験 財務会計論 問題16)

一問一答

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