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財務会計論難易度: 2025年度

公認会計士 過去問財務会計論 第288問

問題

X1年10月1日,A社(決算日12月31日)は,他社から商品50百万ドルを掛けで輸入した。この買掛金の決済は,6か月後のX2年3月31日であった。A社は,次の〔資料Ⅰ〕~〔資料Ⅲ〕に基づき,会計処理を行っている。A社が〔資料Ⅰ〕の取引について,「金融商品に関する会計基準」による原則的処理(いわゆる独立処理)をする場合と,「外貨建取引等会計処理基準注解」による振当処理をする場合とで,A社のX1年度の損益計算書における為替差損の金額が異なることになる。これらの為替差損の金額の組合せとして正しいものの番号を一つ選びなさい。 〔資料Ⅰ〕輸入後の取引 1.X1年12月1日,当該買掛金50百万ドルに対して,X2年3月31日を決済日とする為替予約契約50百万ドルを締結した。 2.X2年3月31日,買掛金を現金で決済した。 〔資料Ⅱ〕会計処理に関する留意事項 1.上記の為替予約契約は,為替変動リスクを回避するというヘッジ目的で締結されたもので,振当処理を適用するに当たって,ヘッジ会計の要件を満たしている。 2.振当処理における直先差額の期間配分は,月割計算による。 〔資料Ⅲ〕為替相場の推移
年月日直物為替相場先物為替相場(X2年3月限月(31日決済))
X1年10月1日120円/ドル115円/ドル
X1年12月1日130円/ドル126円/ドル
X1年12月31日135円/ドル130円/ドル
X2年3月31日150円/ドル

選択肢

  1. 1原則的処理 500百万円・振当処理 250百万円
  2. 2原則的処理 500百万円・振当処理 300百万円
  3. 3原則的処理 500百万円・振当処理 450百万円
  4. 4原則的処理 550百万円・振当処理 250百万円
  5. 5原則的処理 550百万円・振当処理 300百万円
  6. 6原則的処理 550百万円・振当処理 450百万円

正解

6. 原則的処理 550百万円・振当処理 450百万円

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解説

正解は「原則的処理 550百万円・振当処理 450百万円」。買掛金50百万ドルは取引日の直物相場120円で6,000百万円計上されている。①原則的処理(独立処理):買掛金は決算日の直物相場135円で換算替えし、(135-120)×50=750百万円の為替差損。為替予約はデリバティブとして時価評価し、予約時の先物相場126円と決算日の先物相場130円との差(130-126)×50=200百万円の為替差益。X1年度の為替差損=750-200=550百万円。②振当処理(取引後に予約を締結した場合):予約日の直物相場130円と取引日の直物相場120円との差(直々差額)=(130-120)×50=500百万円は予約日の属するX1年度の為替差損とする。予約相場126円と予約日の直物相場130円との差(直先差額)=△200百万円は予約日から決済日までの4か月(12月〜3月)に配分し、X1年度分は1か月分の50百万円の為替差益となる。X1年度の為替差損=500-50=450百万円。(出典: 令和7年公認会計士試験 第Ⅱ回短答式試験 財務会計論 問題18)

一問一答

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