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管理会計論難易度: 2025年度

公認会計士 過去問管理会計論 第219問

問題

原価の諸概念および分類に関する次の記述のうち,原価計算の理論および我が国の「原価計算基準」に照らして正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 ア.正常原価とは,経営における異常な状態を排除し,経営活動に関する比較的長期にわたる過去の実際数値を統計的に平準化し,これに将来のすう勢を加味した正常能率,正常操業度および正常価格に基づいて決定される原価をいう。正常原価は,経済状態の安定している場合に,たな卸資産価額の算定のために最も適するのみでなく,原価管理のための標準としても用いられる。 イ.実際原価は,厳密には実際の取得価格をもって計算した原価の実際発生額であるが,原価を予定消費量等をもって計算しても,価格を実際によって計算する限り,それは実際原価の計算である。 ウ.操業度との関連における分類とは,操業度の増減に対する原価発生の態様による分類であり,原価要素は,この分類基準によってこれを固定費と変動費とに分類する。ここに操業度とは,生産設備を一定とした場合におけるその利用度をいう。 エ.製品との関連における分類は,財務会計における費用の発生を基礎とする分類であるから,原価計算は,財務会計から原価に関するこの分類による基礎資料を受け取り,これに基づいて原価を計算する。この意味でこの分類は,原価に関する基礎的分類であり,原価計算と財務会計との関連上重要である。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

2. アウ

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解説

正解は「アウ」(正しいものの組合せ)。ア=正しい。正常原価は、異常な状態を排除し、経営活動に関する比較的長期にわたる過去の実際数値を統計的に平準化し、これに将来のすう勢を加味した正常能率・正常操業度・正常価格に基づいて決定される原価であり、経済状態の安定している場合に棚卸資産価額の算定のために最も適するのみでなく、原価管理のための標準としても用いられる(原価計算基準4(1)2)。イ=誤り。実際原価は、原価を「予定価格等」をもって計算しても、「消費量」を実際によって計算する限り実際原価の計算である(原価計算基準4(1)1)。本肢は予定消費量と実際価格の関係が逆である。ウ=正しい。操業度との関連における分類は操業度の増減に対する原価発生の態様による分類であり、原価要素は固定費と変動費とに分類される。操業度とは生産設備を一定とした場合におけるその利用度をいう(原価計算基準8(4))。エ=誤り。財務会計における費用の発生を基礎とする分類であり、原価計算と財務会計との関連上重要な基礎的分類であるとされるのは「形態別分類」(原価計算基準8(1))であって、製品との関連における分類ではない。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅰ回短答式試験 管理会計論 問題1)

一問一答

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