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管理会計論難易度: 2025年度

公認会計士 過去問管理会計論 第221問

問題

当社では,新製品生産のために工場を建設中であり,新製品の原価計算方法の検討に着手したところである。次の〔資料〕に基づき,新製品の原価計算方法に関するア~エの記述のうち,原価計算の理論および我が国の「原価計算基準」に照らして正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 〔資料〕新工場で生産する製品Xの概要 サイズの異なる調湿機能を備えた合板を連続生産する。生産工程は,原木を単板に切削し貼り合わせて基材である合板を製造,その合板に調湿機能のある化粧シートを貼り合わせ,3種類のサイズに裁断し製品が完成する。裁断作業は規定の大きさに裁断するのみで仕損は生じないが,基材である合板の製造および化粧シートを貼り合わせる作業では,仕損が発生することが見込まれる。
製品生産数量割合正常市価
製品X-Ⅰ型6割最も高い
製品X-Ⅱ型3割Ⅰ型とⅢ型の中間
製品X-Ⅲ型1割最も低い
ア.原価の発生と関連のある各製品の面積に基づき等価係数を設定し,一期間における完成品の総合原価を等価係数に基づき各等級製品にあん分して製品原価を計算する。 イ.基材である合板の製造工程を第1工程とし単純総合原価計算を行い,その後の加工工程を第2工程とし,各製品の正常市価を基準として定めた等価係数に基づき,一期間の総合原価をあん分し各製品の価額を計算する。 ウ.仕損の発生の都度,代品を製作した費用を個別に算定し,直接経費として仕損が発生した製品に負担させる。 エ.基材である合板の製造および化粧シートを貼り合わせる作業の後に検査点を設け,検査点で発見された時点を仕損の発生点として,仕損費を月末仕掛品の加工費進捗度を勘案した上で,完成品と月末仕掛品とに負担させる。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

3. アエ

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解説

正解は「アエ」(正しいものの組合せ)。製品Xは同一工程で連続生産され、サイズの異なる3種類の製品に裁断されるものであり、同種製品で大きさ等によって等級に区別される「等級製品」に当たる。ア=正しい。等級別総合原価計算では、原価の発生と関連のある製品の面積・重量等に基づき等価係数を定め、一期間の完成品総合原価を等価係数に基づいて各等級製品にあん分して製品原価を計算する(原価計算基準22)。イ=誤り。各製品の正常市価を基準として定めた等価係数により総合原価をあん分する方法は連産品の処理(原価計算基準29)であり、原価の発生と関連する物量基準で等価係数を定めるべき等級製品には適切でない。ウ=誤り。仕損の発生の都度、代品製作費用を個別に算定して直接経費として負担させる方法は個別原価計算における仕損費の処理であり、総合原価計算を適用する製品Xには適さない。エ=正しい。合板の製造及び化粧シート貼付作業の後に検査点を設けて仕損の発生点とし、仕損費を月末仕掛品の加工費進捗度を勘案した上で完成品と月末仕掛品とに負担させる処理は、総合原価計算における仕損費の処理として適切である。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅰ回短答式試験 管理会計論 問題3)

一問一答

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