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管理会計論難易度: 2025年度

公認会計士 過去問管理会計論 第222問

問題

標準原価計算に関する次の記述のうち,原価計算の理論および我が国の「原価計算基準」に照らして正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 ア.我が国の「原価計算基準」では,標準原価として現実的標準原価,正常原価,理想標準原価を挙げる。このうち理想価格水準,理想能率水準,技術的に達成可能な最大操業水準を組み合わせた理想標準原価は,標準原価計算制度としての標準原価とは認められない。 イ.標準原価計算では,達成目標である標準原価と実際原価とを比較し,その差異を分析することで原価統制に役立たせられる。それにより経営管理者は部下に権限と責任を委譲し,自らは差異が多く出た箇所に注目して,差異の少ない箇所にはそれほど注意を向けずに済む目標管理の実施が可能になる。 ウ.我が国の「原価計算基準」では,標準原価として,実務上予定原価が意味される場合があるとし,将来における財貨の予定消費量と予定価格とをもって計算した原価である見積原価も,標準原価としての利用を認めている。見積原価はまったく原価標準を用いずに計算することができる。 エ.標準原価計算制度とは,標準原価計算を複式簿記機構と結合させ常時継続的におこなう方法で,どの計算段階で標準原価を複式簿記機構に組み入れるかで大別される。このうちパーシャル・プランとは,原価財の消費について標準原価を計算し,これを複式簿記機構に組み入れる方法をいう。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

2. アウ

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解説

正解は「アウ」(正しいものの組合せ)。ア=正しい。理想標準原価は技術的に達成可能な最大操業度のもとで最高能率を前提とする原価であり、標準原価計算制度において用いられる標準原価としては認められない(原価計算基準4(1)2)。イ=誤り。標準原価と実際原価との差異を分析し、差異の大きい箇所に経営管理者の注意を集中させる管理は「例外管理」であり、目標管理ではない。ウ=正しい。原価計算基準は、標準原価として実務上予定原価(見積原価)が意味される場合があることを認めており(原価計算基準4(1)2)、将来における財貨の予定消費量と予定価格をもって計算される予定原価は、科学的・統計的調査に基づく原価標準を用いずに計算することができる。エ=誤り。原価財の消費について標準原価を計算しこれを複式簿記機構に組み入れる方法(各原価要素勘定から仕掛品勘定への振替を標準原価で行う方法)はシングル・プランである。パーシャル・プランは仕掛品勘定の借方に実際原価を記入し、仕掛品勘定において原価差異を把握する方法をいう。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅰ回短答式試験 管理会計論 問題4)

一問一答

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