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管理会計論難易度: 2025年度

公認会計士 過去問管理会計論 第233問

問題

当社は新製品Xの開発において,原価企画の手法を取り入れている。すなわち,製品の企画設計段階において,製造段階のコストに加えて物流・販売段階のコストを含めた目標原価を設定し,その作込みを行っている。次の〔資料〕に基づき,以下の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 〔資料〕 1.製品Xの予定販売価格は,以下の他社類似製品の販売価格の平均値とする。
他社販売価格
A社191,500円
B社217,000円
C社203,500円
2.製品Xの単位当たり目標利益は50,000円とし,許容原価を算出する。 3.製品Xの単位当たり見積原価は以下のとおりであった。
費目見積原価
材料費60,000円
加工費70,000円
物流費20,000円
販売費20,000円
4.上記3の見積原価の原価低減余地を検討した結果,上記2の許容原価の水準まで原価を低減させることは現実的ではないと判断し,単位当たり目標原価は,許容原価よりも6,000円高い金額に設定した。 5.上記4の目標原価を達成すべく,製造・物流段階を中心に具体的な検討を行った結果,以下の2つの改善案が提示された。なお,両案を同時に採用することはできない。 A案:軽量素材を用いることで,材料費は5%増加するものの,加工費は13%減少し,物流費は11%減少する。ただし販売費は変化しない。 B案:製品を小型化することで,材料費は18%減少するものの,加工費は5%増加し,物流費は12%減少する。ただし販売費は変化しない。 6.上記5に加えて,販売店との交渉により,販売費についても下げられる可能性がある。 ア.製品Xの予定販売価格に対する単位当たり目標原価の比率は,77%を下回っている。 イ.〔資料〕5において,A案はB案に比べて,単位当たり原価が1,400円高くなる。 ウ.〔資料〕6に関連して,A案とB案の単位当たり販売費がそれぞれ5%減少する場合,両案の単位当たり原価はいずれも許容原価には達しないが,B案の単位当たり原価は単位当たり目標原価及びA案の単位当たり原価を下回るため,B案を採用するのは合理的である。 エ.〔資料〕6に関連して,A案とB案の単位当たり販売費がそれぞれ2%減少する場合,両案の単位当たり原価はいずれも単位当たり目標原価を下回らないため,両案とも採用するのは合理的ではない。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

4. イウ

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解説

正解は「イウ」(正しいものの組合せ)。前提:予定販売価格=(191,500+217,000+203,500)÷3=204,000円、許容原価=204,000-目標利益50,000=154,000円、見積原価=60,000+70,000+20,000+20,000=170,000円、目標原価=154,000+6,000=160,000円。ア=誤り。目標原価÷予定販売価格=160,000÷204,000≒78.4%であり、77%を上回っている。イ=正しい。A案の単位原価=材料63,000+加工60,900+物流17,800+販売20,000=161,700円、B案=材料49,200+加工73,500+物流17,600+販売20,000=160,300円。A案はB案より1,400円高い。ウ=正しい。販売費を5%減(19,000円)とすると、A案160,700円・B案159,300円。いずれも許容原価154,000円には達しないが、B案は目標原価160,000円及びA案の原価を下回るため、B案の採用は合理的である。エ=誤り。販売費を2%減(19,600円)とすると、A案161,300円・B案159,900円となり、B案は目標原価160,000円を下回る。「両案とも目標原価を下回らない」は誤り。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅰ回短答式試験 管理会計論 問題15)

一問一答

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